【ロッテ】佐々木朗希5失点KOは〝事故〟なのか チーム内外で「中9日でこの内容では…」の声

6回に崩れたロッテ・佐々木朗希

ロッテ・佐々木朗希投手(22)が10日の日本ハム戦(エスコン)に先発し、6回途中8安打5失点の大乱調。今季2敗目(3勝)を喫した右腕に対し、チーム内外から「登板間隔を十分にあけてこの内容では…」との声がささやかれている。

プロ5年目で初の北海道での登板となったこの日は、これまでの「怪物」とはまるで別人だった。初回こそ三者凡退で切り抜けたものの、2回以降は毎回得点圏に走者を置くなど「らしくない」投球が続いた。

2点リードで迎えた6回には二死二、三塁から松本剛に右前へ2点適時打を浴びて同点に。その後、郡司にも安打を許した場面で佐々木はプロ最多となる123球を投げながらも無念の降板。その後、マウンドを託した2番手・岩下が二死満塁から田宮に走者一掃となる左翼線適時二塁打を浴びたため、黒星まで背負うハメとなった。

この佐々木のまさかの大乱調劇。本人は「思うようには投げられなかった」と悔しさをにじませた。先発ローテーション投手であれば、長いシーズンの中で好不調の波もある。それほど心配する必要はないかもしれない。だが、今回に限っては無視できない問題もある。それが「登板間隔」だ。

佐々木が登板したのは4月30日のオリックス戦(神戸)以来で「中9日」。日本で一般的な「中6日」とは異なり、休養も調整も十分で臨んだ一戦だった。そんな特別待遇ともとれる異例ローテでの〝背信投球〟に、首脳陣やナインに不安が広がるのも無理はない。

しかも今月末からは交流戦も始まる。6連戦が3週間にわたって組まれる厳しい日程だ。ロッテ首脳陣は今後、その日程に合わせて佐々木を中6日程度で回していく構えだが、この日のような投球では成功するかは疑問も残りそうだ。

本人は今季の開幕前、チームの優勝とともに個人目標として「1シーズンを通して先発ローテーションを守ること」を掲げた。果たして佐々木はペナントの終盤まで先発ローテを維持できるのか。これから正念場を迎える怪物の今後がますます注目される。

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