「ファンは決勝開催の事実さえ知らなかった」浦和Lが制したアジア女王決定戦、韓国で“当日告知”の衝撃事実! 母国メディアは対応を糾弾!「日本は素早く動いている」

三菱重工浦和レッズレディースは5月10日、女子アジア・クラブ選手権の決勝で、韓国の仁川現代製鉄レッドエンジェルズと浦和駒場で対戦。13分に失点するも、22分に清家貴子、26分に島田芽依がネットを揺らし、2-1で逆転勝利を飾った。

一度開催が中止になり、改めて実現したこの一戦を前に、韓国ではひと悶着あったようだ。韓国メディア『ニュース1』によれば、仁川Rが決勝開催をSNSで告知したのは1日前、そして韓国の女子サッカー連盟は当日にホームページで日程を案内したという。

「そのため、ファンたちは決勝戦が開かれるという事実さえも分からなかった」

同メディアは、「しかし日本は足早く動いた。WKリーグにあたるWEリーグは、AFCが大会をキャンセルして再び開くことにしたという事実をホームページに知らせ、SNSとYouTubeなどを通じて大会日程を素早く知らせた。WEリーグはもちろん、浦和のホームページと日本サッカー協会(JFA)ホームページにも該当競技の告知が早くから掲載されている」と日韓の対応の違いを指摘。独自取材による、女子サッカー連盟の担当者のコメントを掲載している。

「AFCが理由もなく決勝戦を中止し、再度開催したために時間がなくなった。試合を開催する時間がなかったため、日本で開催された。最近、現代製鉄がさまざまな問題で厳しい状況にあることは承知しているが、同じような状況でも日本では早くから案内やプロモーションが行なわれてきた。意義のある大会であるため、タイトなスケジュールの中でも円滑に運営しようと努めたが、韓国サッカー協会(KFA)からの情報のみであったため限界があった」

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ただ、KFA関係者は「AFCは先月24日、女子サッカー連盟とWEリーグに決勝戦開催に関する公式文書をKFAとJFAに電子メールで送った。KFAはこれを女子サッカー連盟に改めて別途伝えた」と説明。時間的な余裕はあったと、説明したようだ。

記事はこう締め括っている。

「女子サッカーリーグだけでなく、現代製鉄の未熟な対応も残念だ。現代製鉄は決勝戦の日程をファンに告知しなかっただけでなく、とんでもない事務的ミスでチームの出国を危うく阻止するなど、さまざまな管理不手際を見せた。アジアの決勝に進出する韓国女子最強チームの仕事には相応しくない」

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