ZEBRA「サラサドライ」vs三菱鉛筆「ジェットストリーム」 ボールペンのインクの濃さや書き味は?

ZEBRA「サラサドライ」(左)と三菱鉛筆「ジェットストリーム」(C)日刊ゲンダイ

【買うならどっち? 独自目線でジャッジ】ボールペン編

もともと海外に10年住んでいた私は、宅配便などの受け取りのサインも英語で、ネズミのようにチョロチョロ書くだけです。

日本語の文字では、私の名字の柏木という漢字の木へんのハネ、トメなどはボールペンで書くと乱れやすく難しいです。習字を習っていたせいかボールペンだとうまく書けず、再度書かされることも度々あります。

だから最近はボールペンは厳選して大事に利用しています。

実はボールペンにこだわるのは私だけではありません。日本のボールペンは質が高く、消せるフリクションなど利便性も高くて、なんと世界中に輸出されています。特にアメリカ、中国でのシェアが高いようです。海外ではすぐに書けなくなったり、インクがどば~っと出てくるボールペンに出合います。たまによく書けるボールペンだと思うと日本製です。

私の自宅にはボールペンは10本ありますが、そのうち2本がZEBRA(ゼブラ)の「サラサドライ」と、三菱鉛筆のuni「ジェットストリーム」です。どちらも0.5ミリの黒です。

比べてみましょう。

サラサドライは水性で、書いた後インクがすぐに手につきそうでつかない感じですが、まあ水性では早めに乾いているほうでしょう。スラスラ書き進められてサインなどに良さそうです。水性ペンだけあって滑らかです。ただ、滑りやすいのも時に難点です。ペンを持つ指の力が入りにくく、また、書く紙によってはにじみやすさも心配です。そのうち年をとってリウマチになると、力を入れなくてもいいので楽かもしれません。

一方、ジェットストリームはというと、細っ! というのが感想です。まるで水性のようですが、よく見るとやや薄く、油性です。油性なのでインクが手のひらの月丘あたりにつくことはありません。細いので、習字のようにトメ、ハネ、ハライなど細かいところまで書きやすいかもしれません。ペンを持つ力を比べると、こちらのほうが力強く書けています。

同じ0.5ミリなのに差があります。書いた文字をじ~っと比較しても、やはりジェットストリームのほうが細い気がします。

濃さは、断然サラサドライのほうが濃く、早くスラスラ書けます。ジェットストリームはやや力を入れるため、書くのに少し時間がかかり、文字の濃さは薄くなっています。

どちらもファミリーマートで165円(税込み)です。

今のところはまだ力を入れられるので、細い油性のジェットストリームのほうがいいかも。

(柏木理佳/生活経済ジャーナリスト)

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