<試写室>『おいハンサム!!2』美香とユウジとノブくんの三角関係なんていう、ありきたりなストーリーなんて展開されないのです!!!

【写真】『おいハンサム!!2』のシーン写真

<試写室>『おいハンサム!!2』第6話

前回冒頭、突然三女の美香(武田玲奈)が、「フランスへ行く!」とか言い出したんだけど、結局、それは、どこかへ旅したい!⇒自由になりたい!⇒ホットドックが食べたい!!!⇒夜中の大冒険!!!!という、まさか、“フランスへ行きたい宣言”が、“ホットドッグ”を経ての、“大冒険”の暗示だったという、意味不明過ぎる謎の変遷があって…。

って、今、字面で改めて振り返ってみても、突然の「フランスへ行きたい!」が、「ホットドックが食べたい!!!」=“大冒険”へと変換されていくなんて、『おいハンサム!!』でしか成立しない方程式…。

で、その“ホットドッグの大冒険!”こそがキーポイントで、そっから、美香の新たな恋がはじまる!?職場の後輩・ノブくん(齋藤璃佑)との進展ある!?そして、それは、ユウジ(須藤蓮)との三角関係勃発!?ってことなわけだから、ついに、『おいハンサム!!2』も、誰にとってもわかりやすい、THEドラマ然とした、恋愛ドラマ展開、くるか?!

予告にノブくん、ちゃんと映ってたし!進展を予感してたし!!?これは、きっと、そうに違いない!!波乱の展開になるに違いない!!!そしてそして、僕的待望の、“あらすじ”が、ちゃんと書きやすい、物語展開が来るに違いない!!??ゼッタイ来る!!!!来てほしい!!!!!って、超鼻息荒くして今回に望んだというのに、第6話の冒頭が…。

源太郎(吉田鋼太郎)

「(“ハンサム”な顔でトーストをかじりながら)にたい…」

という、いつも通りの、いや、いつも以上に、意味不明な3文字からスタートするという意味不明!!!

そして、その「にたい」が「煮たい」と即座に判明されたとしても、ちっとも、全然、なんにも判明していない意味不明!!!もう、意味不明に次ぐ意味不明!!!で、そんないつも以上に意味不明な幕開けをした…。

それって、つまり、THE『おいハンサム!!2』ワールドがさく裂しまくりな冒頭!!!だったわけなんだけれど、そうはいっても、前回の、美香とノブくんの“大冒険”が、今回、大きなうねりとなって、ユウジに波及して、待望の、THEドラマ然とした三角関係=波乱展開へ突入するか!?…。

ではあるんだけれど、一回落ち着いて考えてみると、もちろんユウジは、あのユウジ、俺たちのユウジ、なわけなんだから、“俺たちのユウジ”=全裸に股間ティッシュタンタンメン(第1シリーズ第1話参照)なわけだから、誰かが想像できてしまう展開が来るはずがない!

きっと、いつも以上に意味不明で、わけのわからないテンションで巻き起こる、珍妙な三角関係ストーリーが、後半、待ち受けているに違いない!絶対、そうに違いない!!って、固唾(かたず)をのんで、画面の前で、待ってたっていうのに…。

僕らの想像を異常なまでに超えてくる…いや、捻じ曲げてくる展開の数々

なんと、そうです。今回も、まさか、どのエピソードも甲乙つけがたい、抑揚ってもんがいい意味で一様で、どれかのエピソードが突出してるわけではなく、いや、すべてのエピソードが突出し過ぎてるもんだから、“美香とノブくん”、の話どうこうじゃない。

それどころか、僕が勝手に、安易に想像してしまった三角関係の波乱という安っぽいドラマが今作で繰り広げられるはずもなく、いつも以上のいつも通りで、とはいえ、いつも通りをいつも通りに装ってる風もなく(意味わからん)、そして何より、いつも通りだからといって、いっつも同じじゃん、ってことはちっともなく、どのシーンも、どのセリフも、どの演技も、そのどれもがすべて新鮮で、驚きもあって、超フレッシュであり続ける『おいハンサム!!2』、一体どういうことなんでしょうか!?(誰に)

うん、そう、ここまで随分まどろっこしい言い方になりましたが、この『おいハンサム!!2』において、ドラマ然としたストーリーなんて、存在し得ないのです!!

美香とユウジとノブくんの三角関係♡なんていう、ド素人が想像してしまう、ありきたりなストーリーなんて、展開されないのです!!!

で、実際のところ、想像していた展開と違う…ってことは、期待を裏切られたってことにもなるはずなのに、まったくもってそうではなく、ユウジはユウジで三角関係どころの騒ぎじゃない意味不明なエピソードによって美香からさらに反感を買うし、ノブくんもノブくんで、美香に対する好意があらぬ方向へ向かって…と、僕らの想像を異常なまでに超えてくる…いや、捻じ曲げてくる展開の数々に、ニヤニヤが止まりません!!

シイナさんの、シイナさんによる、シイナさんにしかできない表現は必見!

で、今回、それよりもさらに個人的超ニヤニヤポイントだったのが、美香の先輩・シイナさん(野波麻帆)の40代からの“時の流れ”に関する意味不明過ぎる表現。

これまで、“時の流れ”界隈では(界隈てなに?)、40代から50代にかけてが特に早い!!など、さまざまな表現がなされてきましたが、今回、その“時の流れ”界隈においての新説が、シイナさんの、シイナさんによる、シイナさんにしかできない表現、によって披露されます。

その表現とは?いや、表現力とは!?とにかく、必見!!です!!

で、いつもそうなんですが、僕もあなたもついしてしまう、このドラマへの“想像”は、無意味です!!すべてを超越してきます!!だからこそ、今週も、頭をからっぽいに、そしてお腹もからっぽに、『おいハンサム!!2』に望みましょう!!

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