市議が議会事務局職員に「暴言」や詰問、市長が議長に対応求める

滋賀県高島市役所

 滋賀県高島市は10日、3月市議会定例会中に当時の議会事務局職員が市議1人から暴言を吐かれたなどとして、福井正明市長名で事実確認と対応を求めるよう広本昌久議長に文書で申し入れた、と発表した。

 高島市人事課によると、産業建設常任委員会でイチゴ栽培施設補助金問題に関する市民からの請願を巡る審査の終了後などに、事務局職員が市議から暴言のほか、強い口調で詰問されるなどしたという。4月上旬、事務局職員から報告を受けた人事課が、居合わせた複数の職員からも聞き取り調査したとしている。

 福井市長名で「労働施策総合推進法に抵触するものと考えられ、看過できない。厳正な対応を求める」などと広本議長に申し入れ、文書での回答を求めた。

 広本議長は「しっかりと事実確認した上で対応を考えたい」としている。市議は「事務局職員に抗議しただけで暴言は吐いていない。一度も聞き取られずに申し入れされたことは人権侵害だ」と話している。

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