自転車に子どもを乗せたまま放置…目を離した隙に大事故に 消防局が注意を呼びかけ 「危なっかしい」

自転車に子どもを乗せたまま目を離すと事故につながることも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

子どもが幼稚園や保育園に入園し、送り迎えの際に自転車を使う人もいるでしょう。自転車に乗るときに注意しなければならないのは走行中だけではありません。幼児用座席に子どもを乗せ、出発しようと思ったとき、家に忘れ物をしたことに気づいたらどうしますか? 子どもを乗せたまま目を離してしまうと、転倒事故につながるおそれも。尼崎市消防局が公式インスタグラムアカウント(amagasaki.119.fd)に動画を投稿し、注意を促しています。

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子どもを乗せたまま自転車から目を離すとどうなる?

「【目を離したら自転車が転倒】」

そんなコメントを添えて同局が投稿した動画には、自転車に子どもを乗せるときにやってしまいがちな場面が映っています。

ストッパーをかけ、子ども(動画では人形を使用)を自転車後部に搭載されている幼児用座席に座らせると「忘れ物した! ちょっと待っといてな」と言って、その場を離れる男性。自転車には子どもを乗せたままです。すると、何者かに自転車を押され、そのまま転倒してしまいました。

誰かに押されることがなくても、何が起こるかはわかりません。ちょっとした衝撃で、自転車が転倒してしまうことも。実際、同局は「自転車の後ろにお子様が乗っていて倒れてけがをする。そんな救急要請がけっこうあります」といいます。

すぐに戻るから……と思い、つい目を離してしまうこともあるかもしれません。しかし、大変な事故につながる可能性があることも。同局は「気持ちはすごくわかります」としながらも、「自転車のバランスが崩れてしまい、お子様がけがをしてしまう事故が非常に多く発生しています。未然に防げるお子さまのけがはなるべく防ぐようにしましょう」と注意を呼びかけています。

投稿のコメント欄には「単独で自転車が転倒し亡くなったニュースを見ますが防げる事故は防ぎたいですよね」「これ、たびたび見かけるのですが危なっかしいと思っていました」「子どもってじっとしていないし、予期せぬ行動を取るわよね。面倒でも、一緒に戻ったほうがいいわね」などの声が上がっています。

継続的に発生している、幼児同乗の自転車事故。とくに、前座席に乗せた状態はとても不安定です。前後どちらに乗せる場合も、取扱説明書に記載されている子どもの身長と体重、年齢をしっかりと確認し、乗せ方にも十分な注意が必要になります。また、ヘルメットを正しくかぶり、乗車後のシートベルト着用も忘れないようにしましょう。

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