“朝イチイーグル”奪取で清水大成が5位浮上 同期・桂川有人の欧州制覇に刺激「早く追いつきたい」

若手注目株の清水大成が首位争いに打って出る(撮影:佐々木啓)

<For The Players By The Players 2日目◇10日◇THE CLUB golf village (群馬県)◇7172ヤード・パー71>

飛ばし屋の清水大成が1イーグル・3バーディ・3ボギーの「70」。首位とは3点差のトータル20ポイント(pt)・5位タイで週末を迎える。

開始早々の1番で清水が魅せた。325ヤードと短いパー4のため1オンを狙ってドライバーを握ると、グリーン手前のバンカーへ。2打目は56度のウェッジで放つと、ボールはそのままカップインし、イーグルを奪取した。

「30ヤードぐらいに落として、1ピンぐらいにつけばいいなと思って打ったのが入りました」。自身初となる“朝イチイーグル”を奪い、出だしから5ptを獲得。その後もポイントを積み重ねた。

今季は、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で4位タイに入るなど、好調を維持している。昨年のドライビングディスタンス(平均飛距離)の部門では298.53ヤード(16位)を記録。今年は3試合を終えて平均292.66ヤード(13位)となっている。そんな飛ばし屋の清水にとって、ドライバーは生命線。開幕戦からキャロウェイの『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆(トリプルダイヤ)MAX』を使用している。

「飛距離が伸びたわけではないですが、安定感が増して自分の打ちたい球が打てるようになってきた。良い感じですね」と今季から投入している新しい武器に好感触を得て戦っている。

2週前の日欧共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」では、日大時代の同期で親友の桂川有人が優勝した。「刺激ばかりもらっています。去年は米下部のコーン・フェリーに行っていましたし、今年は日本でやるのかなと思っていたらヨーロッパに行きますし、すごいですね。早く追いつきたいです」。自身も海外志向を持ち、将来は米ツアーに参戦することを目論む25歳。同期に負けてばかりはいられない。(文・神吉孝昌)

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