元NMB48センターが“水着姿”で夫と急接近 『私たち結婚しました5』9話

ABEMAオリジナル恋愛番組『私たち結婚しました』の新シーズンが、3月15日より配信スタートした。本作は、韓国でレギュラー放送された国民的ヒット番組を、日本版にリメイクしたもの。芸能人同士の期間限定の結婚生活に密着して、夫婦のリアルな様子を追いかけていく。

シーズン5となる『私たち結婚しました5』(以下『わた婚5』)では、堀未央奈×百瀬拓実、白間美瑠×永田崇人の2組が、期間限定の結婚生活を送ることに。今シーズンも、『東京タラレバ娘』など数々のヒット作を世に送り出してきた作家・東村アキコが、夫婦の距離を縮める“ラブミッション”を監修する。

以下より、5月10日公開の第9話の見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。

・みおたく夫婦の距離を縮めた「ハグ」と「会話」

前回、妻からのバックハグで急接近したみおたく夫婦。今回も、2人の距離を縮めたのはハグだった。

ラブミッションで、「ハグをして相手の肩に顔を乗せたままゲームをしてください」という指令が届き、抱き合いながらマリオカートをすることになった2人。ここでキュンとしたのが、いつもは優しすぎるくらいに優しい百瀬が、ちょっと意地悪な部分を出してきたこと。自分の方が画面を見やすい位置になるように、ハグの位置をズラしたり……。ふだんとは違う夫の姿に、堀も乙女な表情になっていたのだが、最終的に負けてしまうところが百瀬らしくて可愛らしい。

これまで2人の結婚生活を追いかけてきたなかで、会話の重要性に気付かされる瞬間が多かった。芸能界に入るきっかけや、仕事に対しての想い。また、結婚後の理想の家族像まで、堀が先導してコミュニケーションを取っていたように思う。目に見えるイチャイチャ感は少ないかもしれないが、心の結びつきが強いのがこの夫婦。会話を重ねるごとに、相手へのリスペクトや大切にしたいと思う気持ちがどんどん増していっているのが、それぞれの視線から伝わってくる。

夫婦っぽさなんてものは、それぞれの形でいい。型にとらわれない夫婦観を提示してきてくれたみおたく。百瀬の提案で、北海道で最後を迎えることになった2人には、まだまだ思い出を作るチャンスが残されている。クールなみおたくが、感情を爆発させる瞬間も見てみたい。

・モキュメンタリーのなかにあった“真実の涙”

今回、たかみる夫婦は男女で入れるプライベートサウナを楽しむことに。大量の汗をかいたあとは、手を繋ぎながら水風呂に入り、「きゃ~無理だ!」と笑い合う。この2人を見ていると、趣味が一致しているというのは、良好な夫婦関係を築いていく上で重要なポイントなのかもしれないなぁと思わされる。ずっと家にいるというよりも、外で思い出を作りたいタイプのたかみるは、アスレチック体験をしたり、車中泊でスノボに行ったりと、非日常のデートが多かった。だからこそ、急速に距離を縮めることができたのだろう。

ただ、近づくほどに切なさが増すのは、この結婚生活が期間限定のものだから。永田が、「だってさ、もうそろそろお別れやで」とつぶやいた瞬間、私たち視聴者まで、現実に引き戻されてしまったような気持ちになった。

たかみるは、「30分間、手を繋いでください」というラブミッションも難なくこなし、時間が来たあとも「このままでいっか」と言い合うほど、しっかり“夫婦”になってしまっている。「今は、楽しくいこう。まだお別れじゃないから」と笑顔を見せる白間の強さに、永田は改めて惚れ直したのではないだろうか。これまでのたかみるは、夫が妻を引っ張っている感じだったのに、今回はそれが逆転していたように感じた。

『わた婚』は、結婚モキュメンタリー番組だ。2人は、実際に結婚しているわけじゃない。しかし、苦手な料理を頑張って作っている白間の姿を見て、愛おしそうに、そして切なそうに流した永田の涙には、真実が詰まっていたように思う。白間が誰かのために初めて作った料理は、永田が好物だと言っていた卵焼きと味噌汁。永田はこれから味噌汁を飲むたび、ちょっと固めで涙の味がした“あの”大根を思い出すのだろう。

ウルフルズの「バンザイ~好きでよかった~」を歌ったあと、自然と頬にキスをした永田。「お返し」と言いながら、キスをし返す白間が愛らしい。さて、次回は最終回。こんなにも距離を縮めてしまった2人の別れは、涙なしでは見られないような気がする。

(文=菜本かな)

© 株式会社blueprint