中国甘粛省、発電設備容量9千万キロワット超 新エネが61.7%

中国甘粛省、発電設備容量9千万キロワット超 新エネが61・7%

甘粛省武威市凉州区にある20万キロワット太陽光発電兼砂漠化対策プロジェクトの建設現場。(資料写真、武威=新華社配信)

 【新華社蘭州5月11日】中国送電大手、国家電網傘下の国網甘粛省電力は9日、同省の発電設備容量が2024年4月末時点で9千万キロワットを超えて9056万キロワットに達したと明らかにした。うち新エネルギー発電設備容量は5583万キロワットと全体の61.7%を占め、過去最高を更新した。

 同社の王海涛(おう・かいとう)董事によると、国網甘粛省電力はここ2年、既存の電源の安定した発展を確保するとともに、新エネ発電設備容量の急増にも取り組んできた。新エネ発電設備容量は「第13次5カ年規画(十三五、2016~20年)」末に比べ、3214万キロワット増え、うち23年に系統接続した設備容量は1665万5千キロワットに達し、21年の2.7倍、22年の3.2倍に上り、過去最高を塗り替えた。

 新エネ設備容量とともに、発電量も増加している。23年の新エネ発電量は30%近く増の700億キロワット時に迫り、標準炭換算で854万トン余りの石炭消費を節約した。今年1~4月の新エネ発電量は約22%増の252億キロワット時だった。

 甘粛は北西部電力網の「ハブ」であり、西部の電力を東部に送る「西電東送」プロジェクトの「主要ルート」として、域外への送電と域内での利用を統合的に推進している。送電先は現在、25省・直轄市に広がる。「甘粛のグリーン(環境配慮型)電力」ネットワークは拡大しつつあり、山東省への送電工事が急ピッチで進み、浙江省や四川省への送電事業も着々と進展している。

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