クイーン・エリザベス初寄港 食と音楽でおもてなし 長崎・佐世保で歓迎イベント

佐世保港に初寄港したクイーン・エリザベス=佐世保市の弓張岳展望台から撮影

 クルーズ客船「クイーン・エリザベス」が10日、佐世保港に初寄港し、長崎県佐世保市新港町のさせぼ五番街で市民らによる歓迎イベントが開かれた。
 クイーン・エリザベスは英国領バミューダ船籍の9万1千トン。乗員乗客は約3千人で10日早朝、三浦岸壁に接岸した。一帯ではみなとオアシスさせぼ運営協議会によるイルミネーション事業が展開されており、県内初のケースとして港に1泊し、翌朝、出港する。
 イベントは市などが主催。西本眞也副市長は「市の中心部に位置する寄港地。弓張岳からの夜景や夜の街歩き、グルメを楽しんでほしい。旅が思い出に残る素晴らしいものになることを祈念する」と歓迎の言葉を述べた。

佐世保港に初寄港したクイーン・エリザベスの歓迎セレモニー=佐世保市

 アウレリアーノ・マッツェッラ船長は「日本の歴史ある美しい港に寄港するたびに一期一会という言葉を思い浮かべる。温かい歓迎に感謝。多様な文化の一面を共有できることを誇りに思う」とあいさつし、記念品を交換した。
 続いて乗員乗客らをもてなす「食と音楽のイベント」を実施。市民らが音楽やよさこいなどのステージを披露した。会場には特産品などを販売する飲食コーナーが設置され、多くの市民らも一緒にイベントを満喫した。

© 株式会社長崎新聞社