【いつ警戒が必要?】九州~東北南部で警報級の大雨のおそれ!週明けは関東も雨脚強まる

今日土曜日の雨エリアは?

発達中の低気圧からのびる前線や新たに東シナ海で発生する前線の影響で、今日11日(土)午後は、西からゆっくり下り坂に向かうでしょう。
今日は全国的に朝から日差しが降り注いでいますが、午後は西日本で雲が増え、夜遅い時間ほど九州や四国で雨が降り始めそうです。これから外出という方は、折り畳みの傘を持っていきましょう。

大雨に警戒が必要な期間は?

明日12日(日)は、西日本や北海道で雨の範囲が広がり、夜は東海や北陸、関東甲信でも雨が降り出すでしょう。特に西日本は、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、雨雲が発達し、局地的に1時間50ミリの以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。非常に激しい雨がどのような降り方をするのか、こちらのコラムで解説しています。
前線の通過するタイミングで激しい雨や非常に激しい雨が降り、九州で明日日中をピークに、中国・四国は午後に予想されています。太平洋側の南側に開けた斜面で、大雨となるおそれがありますので、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒をしてください。

また、週明け13日(月)は四国から近畿、東海、北陸、関東甲信、東北太平洋側で、警報級の大雨の可能性があるため、最新の情報を確認してください。

今日早いうちに行っておきたい対策とは?

これから6月に入ると、例年では、本州各地で梅雨入りし、本格的な雨のシーズンを迎えます。梅雨前の5月に確認しておきたい対策を3つまとめました。
①非常用持ち出し袋の中身の確認

チェックリストを参考に、非常用持ち出し袋の確認を行いましょう。
非常食や水の賞味期限が切れていないか、懐中電灯の電池はつくかなど、シーズン前に確認をしておきましょう。ご高齢の方や妊婦・乳幼児がいる場合は、さらに必要な持ち物が多くなりますので、いま一度、ご自身の環境に合わせて、チェックをしてみましょう。

②排水溝や側溝、ベランダの掃除
排水溝や側溝、雨どいが落ち葉などによって詰まってしまうと、冠水してしまうおそれがあります。晴天を狙って、掃除を行いましょう。

③大雨に関する用語を確認し「家族タイムライン」を決めておく
いざ大雨になると、自分は大丈夫だろうと考えてしまうことがあります。心理学の世界では「恒常性(こうじょうせい)バイアス」や「正常性バイアス」といいます。
家族内でタイムライン(行動計画)を話し合いましょう。大雨に関する情報は、さまざまな種類がありますが、5段階ある警戒レベルの内、上から2番目の「レベル4」で全員が避難を完了させる必要があります。ご家庭で警戒レベルに合わせて、避難準備の開始や避難開始のタイミングを決定しておきましょう。
また、自宅から避難所まで、実際に徒歩などで移動することで、危険な場所がないか確認してみるとよいでしょう。

<関連ページ>
・いまの雨雲の様子を確認!雨雲レーダー
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・降水確率と降り方に関係はある?気象予報士が解説
https://sorakura.jp/20240427201-2/

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