前走勝利した馬はヴィクトリアMを勝てない

東京競馬場GⅠ5連戦が先週から始まり、今週はその第2戦マイル女王決定戦「ヴィクトリアマイル」がある。過去10年で、3連単2千万円越えの馬券も出た事のある波乱傾向のレースである。過去10年のデータから勝ち馬を検証して行こう。

馬齢別

4歳、5歳馬が中心で、5歳馬がトップの5勝を挙げ続いて4歳馬が3勝。残りは6歳馬と7歳馬でそれぞれ1勝となっている。

波乱傾向のレースの割には前走レースでは格が必要。トップがGⅠとGⅡを出走した馬でそれぞれ4勝。残りはGⅢ組で2勝を挙げている。それ以外の条件戦やOPレースを走った馬は、勝ちどころか3着内すら入れていない。

前走成績でのトップは、掲示板外だった6～9着の馬が3勝と二桁着順だった馬の3勝である。この結果からも前走負けた馬がよく巻き返しているからこそ、波乱傾向のレースであることが分かる。

残りの4勝は2，3、4，5着だった馬でそれぞれ1勝である。

そして、何よりも前走を勝った馬が過去10年で1度も勝っていない事が、ヴィクトリアマイルを波乱傾向としている最大の要因となっている。

枠では最多が3枠で半数の5勝を挙げている。これに続くのが2枠と7枠でそれぞれ2勝。残りは6枠の1勝となっている。

ここから細かく馬番で見てみると、今回は過去10年で3着内すら入れていない「死の馬番」はない。その逆で3勝も挙げている「天使の馬番」の存在が判明した！！その馬番とは【5番】である。この天使の馬番に続くのが4番と6番でそれぞれ2勝。残りは12番、13番、14番がそれぞれ1勝を挙げている。

この結果から、複数勝利を挙げている枠に入り複数勝利を挙げている馬番に該当した場合は、超天使の馬番と言えるだろう。その馬番とは5勝を挙げている3枠に入り、複数勝利を挙げている4番コンクシェルと5番ウンブライルである。

・4歳馬or5歳馬
・前走GⅢ以上を走った馬
・前走1着だった馬
・最多勝枠番に入り複数勝利を挙げている馬番に入った馬

このデータに合致したのは、前走NHKマイルCを制した川田将雅騎手が乗る⑤ウンブライルのみとなった。

データが示した通りなら、川田騎手が2週連続でGⅠを制することになるのだが、果たしてその通りになるのか？発走は、5月12日東京競馬場 11レース 15時40分予定。