「牧草食べて次の世代に」広島県庄原市で牛の放牧始まる

広島県庄原市で県内の畜産農家から預かった牛の放牧が始まりました。

庄原市実留町にある放牧地です。この日、三次市三良坂町の畜産農家から3頭の雌牛がトラックで到着しました。

広さおよそ2ヘクタールの放牧地では、去年10月に種まきされたオーチャードという品種の牧草が高さ1メートルほどに育っていて、放たれた牛たちが早速食べていました。

ここを管理する下谷営農集団組合によりますと、従来は牧草を刈り取って梱包し、農家に供給していましたが、高齢化のため、供給の手間を省ける放牧を5年前から始めたということです。

下谷営農集団組合 須原実副組合長
「牧草だけが育ってるような状態で、雑草が非常に少なくて牛は非常に喜んでると思います」

畜産農家 村本昭二さん
「元気で次の世代の子牛の種が付いてくれればいいと思っています」

牛たちの放牧は、9月末まで続くということです。

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