まるで別人!石原さとみの衝撃作『ミッシング』撮影現場を公開

映画『ミッシング』撮影風景(吉田恵輔監督、石原さとみ) - (C) 2024「missing」Film Partners

石原さとみの出産後、初の主演映画となる『ミッシング』(5月17日公開)から、その化けっぷりが伺えるメイキング写真が公開された。

石原が7年前に自ら吉田恵輔監督(※吉は「つちよし」)に直談判をして役を射止めた本作。2022年の出産後、1年9か月ぶりの芝居となる本作で演じるのは、ある日突然失踪した幼い娘を捜し続ける母親・沙織里。被害者であるにもかかわらず、マスコミの煽った報道により世間の注目を浴び、いわれのない誹謗中傷や好奇の目に晒されていく。使命と組織のはざまで葛藤するテレビ局の記者・砂田に中村倫也、悲劇の間にも生活が続いていくジレンマに苦しむ沙織里の夫に青木崇高がふんするほか森優作小野花梨細川岳ら芸達者な顔ぶれが脇を固める。

メイキングは、吉田監督と石原、中村、青木らの撮影風景をとらえたもの。石原が真剣な面持ちでディスカッションする様子や、スタッフと共にモニターを眺め笑みを浮かべる姿などが見られる。

石原と吉田監督にとって互いに「挑戦だった」という撮影現場。どう演じればいいか分からない状態がずっと続いていたという石原に、吉田監督はテイクごとに歩み寄り時間をかけてディスカッションを重ねた。撮影が早いとされる吉田組では異例のことだったという。

中村倫也演じる砂田の職場の撮影は、実際のテレビ局で実施。吉田監督は本作に、『空白』(2021)で描き切れなかったマスコミの今をより掘り下げたいという思いも込めている。

世間の目にさらされる夫婦を演じた石原と青木は、家の中や街でのビラ配りなど共演シーンが多く、事件に対する温度差から衝突するシーンも続いたが、言葉を重ねるというより、シーンやそこに向かう気持ちを共有することができて助けられたと述懐。

劇中、終始緊迫のシーンが続くが、石原は念願かなっての吉田組を「役柄も設定もお話もツラいけれど、とにかく現場が平和だった。温かいし、優しく、やわらかい空気に包まれている」と振り返っている。(石川友里恵)

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