静岡ホビーショーの一般日は大盛況! 最新情報を目にし、限定品を手にできる楽しさ。「RCランチボックス」の"実車"も登場【#静岡ホビーショー】

by 勝田哲也

【第62回 静岡ホビーショー】

開催期間:5月8日~12日

会場:ツインメッセ静岡

(静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)

入場料:無料

5月11日、12日は静岡ホビーショーの一般日である。メディアが伝えていた各メーカーの新製品や新情報を実際に自分の目で確認することができ、会場限定の製品なども購入できる。さらにはモデラーズクラブ合同作品展で、優れたモデラーの作品を見ることもできる。まさにホビーファンにとって一年に一度のお祭りなのだ。

多くの人が会場を訪れ、熱気に包まれていた

実際会場で痛感するのはメディアが伝えられる情報はイベントの一端にしか過ぎない。メーカーこだわりのユニーク企画や、シリーズをずらりと並べたジオラマ、各メーカーの特色を活かしたそれぞれの展示など、会場だから、ファンだから受け取れる情報は非常に多い。ぜひ一度実際にホビーショー会場を訪れて欲しい。

静岡ホビーショーの一般日は事前登録制の入場制限を行っており、募集してから早い段階で規定数に達してしまい、残念ながら登録していなければ当日来ても入場することはできない。それでもイベントは大盛況だった。本稿では写真とともに、会場の熱気を伝えたい。

新製品の紹介と物販を積極的に行っているタミヤブースは多くの熱心なユーザーが集まる空間だ。特にタミヤは商談会と同じレイアウトで新製品の魅力を説明しているので、来場者はしっかりと自分の興味を満たすことができる。中には自分の意見を熱心に伝えるユーザーもいる。開発者にとってユーザーとの交流は製品開発のヒントとなり、その熱意は仕事への活力となる。また言葉は交わさなくても、開発者の説明を目の前で聞けるのは非常に楽しい体験だ。

新製品の展示やRCカーのデモなどタミヤブースでは様々な催しが行われている
物販も盛況

BANDAI SPRITSは製品の展示にフォーカス。安定して新製品をチェックするように来場者の入場を制限する施策をとっていた。人気が高いだけに会場15分で入場制限がかかってしまったという。壽屋も特に美少女プラモデルのコーナーは人気が高かった。新商品を多数発表したタカラトミーの「T-SPARK」は、今回のホビーショーの"台風の目"といえる存在だったが、会場での注目も高く、多くの来場者が注目していた。

BANDAI SPRITSは入場制限をして見やすい環境を確保
コトブキヤは特に美少女プラモが人気
T-SPARKも注目を集めていた

アオシマやハセガワなどは新製品の展示に加え、物販ブースも大盛況だった。会場限定の商品や割引商品などもある。現在は入手困難な"お宝"に出会えることもあり、ホビーショーの大きな楽しみとなっている。メーカーによっては「訳あり品」としてパッケージに入れられなかったパーツや製品をランナーごとで販売したり、モデラーたちの大きな楽しみになっている。

アオシマの販売コーナーは大盛況
こちらはハセガワブースの様子

静岡ホビーショーとともに、「RCフェスティバル」、「モデラーズクラブ合同作品展」も開催されている。さらにタミヤ本社への送迎バスが無料で運行されていて、ホビーショーの目玉の一つになっている。モデラーズクラブ合同作品展は別稿で掘り下げるので、楽しみにして欲しい。

RC体験や組み立て教室を開催
RCカー全国大会の決勝など、RCドライバーが競う大会がメイン

今回のホビーショーではさらに「ランチボックスの実車展示」も話題を集めた。ランチボックスとはタミヤのRCカーの人気車種で、巨大なタイヤをつけたユニークなスタイルのRCバギーカーだ。タミヤは実車でこのランチボックスを製作。ダミーではあるが車体下にバッテリーをつけていたり、ウィリーができる車輪がついていたり、その外見はRCバギーそのままで、商品を知っている人にはとても楽しい。

ランチボックスの実車展示
こちらがモデルとなるRCカー
比べるとこんなに大きさが違う。
ボディを留めるためのピン、バッテリー、ウィリー用の車輪など、RCカー用の装備がきちんと再現されているのが楽しい

12日のホビーショーも規定人数に達しており、会場に来ても入場はできないが、RCフェスティバルを見たり、会場の外にあるランチボックスや自衛隊広報の車両なども見学可能だ。来年は静岡ホビーショーを訪れてはいかがだろうか?

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