G大阪が岸本武流の移籍後初ゴールで今季3度目の連勝! 名古屋との固い試合を制す【明治安田J1第13節】

明治安田J1リーグ第13節の1試合が11日に豊田スタジアムで行われ、アウェイのガンバ大阪が名古屋グランパスを1-0で下した。

サンフレッチェ広島に今季初の土をつけた7位名古屋と、大阪ダービーを5年ぶりに制した8位G大阪の一戦。ホーム連戦の名古屋が前節の先発から新たに中山克広、和泉竜司、永井謙佑を起用した一方で、今季移籍の中谷進之介にとって古巣凱旋となるG大阪は岸本武流がスタートから出場した。

序盤から宇佐美貴史がアクセントになり、繋いで崩そうとするG大阪に対して、名古屋は低い位置を5バックで守り、古巣戦のパトリックをターゲットにした攻めにセットプレーも絡め、こじ開けにかかる。

そのなかで、27分に敵陣右サイド深くで相手のスローインから宇佐美がボールをかっさらい、G大阪が先にチャンス。ボックス右に仕掛け、右足フィニッシュに持っていったが、GKランゲラックが立ちはだかる。

相手にボールを持たれても自陣でブロックを築き、奪い切れれば一気に陣地回復の名古屋も攻め返す時間帯を作り出すが、永井のスピードを生かせるようなシーンもなく、攻撃が停滞。固い展開のまま折り返す。

後半も戦況が大きく変わることなく進むなか、56分にG大阪が左サイドでの組み立てを大きな展開で逆サイドからの仕掛けに繋げ、岸本がクロス。これにゴール前に飛び込んでいった半田陸だが、合わせ切れず。

だが、G大阪は67分、バイタルエリア中央の宇佐美が左足を振っていくと、ボックス中央のスペースにいた坂本一彩にうまく通り、右足フィニッシュ。GKランゲラックが弾くが、ボックス右でフリーの岸本が右足で押し込んだ。

失点直後から切り札のキャスパー・ユンカーや、内田宅哉、ケガ明けの小野雅史を立て続けに送り込み、反撃に。77分に森島司がバイタルエリア右からボックス右に仕掛け、フィニッシュに持ち込み、積極性を打ち出す。

さらに、その流れからの右CKを二次攻撃に繋げ、ボックス中央の永井に大きなチャンスが巡った名古屋は引き続き攻勢に出るが、G大阪も交代カードを駆使してもうひと刺しを狙いつつ、最後のところで跳ね返し続ける。

84分に最後の交代で倍井謙も送り込んだ名古屋に対して、先制してから守備に走らされたG大阪だが、古巣戦の中谷を中心に凌ぎ、岸本の移籍後初ゴールで今季3度目の連勝。攻撃停滞の名古屋は連勝を逃した。

名古屋グランパス 0-1 ガンバ大阪
【G大阪】
岸本武流(後22)

© 株式会社シーソーゲーム