日大同期の桂川に続き海外へ 逆転初Vを狙う清水大成

ことしは海外進出を目指す(撮影/和田慎太郎)

◇国内男子◇For The Players By The Players 3日目(11日)◇THE CLUB golf village(群馬)◇7172yd(パー71)晴れ(観衆904人)

5位から出た清水大成が、3バーディ、2ボギー「70」で回り、通算24ptの首位と8pt差で最終日に向かう。1日10ptを目標にしていたが、4pt止まり。「悪いゴルフをしていなかったけど、伸ばしきれなかった」と硬さとスピードが増したグリーンに苦戦した。

イーグルの5ptが狙えるパー5を、2日目を終えて課題に挙げていたが、この日は4ホールで加算1ptのみ。2番は、2オン狙いをグリーン右手前に外し、「あいまいに打ったアプローチが跳ね返ってきた」とボギー。12番は刻んだが、約2mのチャンスを「狙いに行き過ぎて、外しました」。パー5のバーディは17番のひとつだけだった。

飛距離に加えてパッティング巧者(撮影/和田慎太郎)

悔いていても始まらない。「ショットの調子は悪くない。ちゃんと狙ったところにある程度いってくれているし、ショットを生かせるマネジメント、パッティングを決め切ることが大事」と、持ち前の飛距離と、平均パット数で昨年5位(27.9390)につけるショートゲームを武器にトップを追う。

プロ転向4年目、目標のひとつが海外進出。日大ゴルフ部同期で仲のいい桂川有人は、昨年米下部のコーンフェリーツアーに参戦。4月の日欧共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で優勝し、今年は欧州に軸足を置く予定だ。「追いつきたい。僕もPGAツアーに行きたいので、賞金ランクで上位に入ってQTを受けようという気持ちはある」。米下部ツアー予選会には、昨年実績で見ると、10月時点で国内賞金ランク2~5位なら第2ステージから、11月時点で1位なら、ファイナルステージから挑戦できる。

同世代に追いつきたい(撮影/和田慎太郎)

今季は開幕戦「東建ホームメイトカップ」4位など出場3試合で賞金ランキング9位。「イーグルを1個獲れば、わからない」。首位と8pt差逆転のツアー初優勝へ。それがかなえば、海外進出が現実味を帯びてくる。(群馬県安中市/谷口愛純)

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