井上尚弥は「手数を出すタイプに弱い」 パッキャオ元トレーナーがカシメロ有利と分析

井上尚弥

ボクシングの元世界3階級制覇王者のジョンリル・カシメロ(35=フィリピン)なら、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)を倒せる? フィリピンメディア「デーリー・トリビューン」が、カシメロ優位説を展開した。

井上は6日の防衛戦でルイス・ネリ(メキシコ)にTKO勝ちし、最も権威のあるボクシング専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最新ランキングで1位へ返り咲いた。

そんなモンスターに〝問題児〟が勝てるということなのか。同メディアは「カシメロは井上尚弥を攻略するのに必要なものを備えたファイターだ。ハードヒットだけではなく、ガッツがあり、超攻撃的だ。これらは井上の犠牲者の多くが持っていなかった資質。井上の心を混乱させることもできる」と主張した。

さらに同メディアによると、マニー・パッキャオの元トレーナーで、かつてカシメロのトレーナーも務めていたノノイ・ネリ氏も、「無鉄砲で手数を出してくるカシメロに、井上は弱い」と断言しているという。

ただ、同メディアも現状では、両者が対戦するチャンスがないことも認めており、カシメロは試合の予定すらないとした。わずかな可能性として「トゥルキ・アラルシクという人物は、ビッグファイトを実現させる最新のボクシング関係者だ。彼は状況を変えられるかもしれない」と指摘した。

サウジアラビア娯楽庁の長官を務めるアラルシク氏は、格闘技界でも影響力を強めている人物だが、果たして…。

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