【5月道場の有毒雑草】お子様・ペット要注意な「オダマキ」の不思議なところとは?種ってどんなの?

■この植物は和名、「苧環(オダマキ)」「糸繰草(イトクリソウ)」。

原産地北半球温帯キンポウゲ科、オダマキ属の多年草です。多年草なので、昨年と同じ場所に、同じように開花していましたよ。今回は花だけでなく、花後の種や、不思議に思った葉についても触れたいと思います。

オダマキの開花は4月~7月頃。オダマキという和名は、つむいだ麻糸を巻いた苧環(オダマキ)に花の形が似ていることに由来します。

■英名のColumbine(コランバイン)は鳩を意味します。

蕾の形が鳩に似ていることからきています。下を向いて咲くことで知られているオダマキ、蕾も下向きです。

オダマキ全般、「愚か」という花言葉がついています。オダマキの英名「Columbine(コランバイン)」は、ヨーロッパの伝説に登場する道化芝居の娘の名前に由来し、この花の花言葉「愚か」は、その芝居の中で登場する道化(ピエロ)に由来しています。

また、花色別の花言葉があり、紫の花には「勝利への決意」です。

■不思議なのが、上の方の葉と地面に近い葉は、全然違う葉なんです!

2種類の葉を持っていて、不思議な植物ですねー!

撮影時期は5月上旬です。花後に種を実らせるものも多くありましたよ。

種の形はチューリップのようですね。種なのに、花のようで可愛いです。中には種が沢山入っていますよ。

■キンポウゲ科の植物全般、そしてオダマキも含めて、全草に毒性があります。

主成分はプロトアネモニンと呼ばれ、肌に触れると強い皮膚炎や水泡を引き起こす可能性があります。重度の場合には化膿することもありますので、オダマキを扱う際には花の汁が付着しないようにゴム手袋などを着用することが重要だそう。

特に小さな子供は、花の汁でジュース遊びなどをすることが好きなので、十分な注意が必要です。背丈も低いので、お子様やペットが触れたり、口にする高さにありますよ。鉢から種が流出して、道端の雑草として自生している場合もあります。

この毒は恐ろしく、口に入れると胃腸炎や、多量摂取すると心臓麻痺や心停止を引き起こす可能性もあるため、要注意な植物なのです。

■来年も開花して、このように種をつけるんでしょうね!

咲き終わった花をそのまま残しておくと、乾燥し、中に入った種がこぼれ落ち、自然と増えて雑草化します。

街中でも雑草化していたりします。とても不思議な花や葉をしているので、お子様やペットが好奇心を持ちやすい植物だと思いますので気をつけてあげてくださいね。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

暮らしニスタ/ハッピー(小寺 洋子)さん

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