【酒飲みの新常識】新年度!初めて飲む人とは座る位置が大事 L字カウンターのお店を!

L字カウンターがある店なら相手と斜めの位置に座ることができる

新年度を迎え、「社内で顔は知っているけど、飲むのは初めて」という経験をする方も多いのではないだろうか? 多人数ならまだしも、仕事の流れで、「ちょっとサシで1杯やっていきますか?」なんて時、ちょっと考えてしまうのが店選び。というのも互いに良く知らないのに、真正面で顔を突き合わせながら飲むのって、どうも居心地が悪い。

実はこれ、心理学的にも裏付けがあるのだ。座る位置によって、相手の印象が変わる「スティンザー効果」というものがある。これはアメリカの心理学者・スティンザーによって説かれた定説。これによると、正面に座ると自分とは反対の意見を持ちやすく、反対に自分の横に座ると同じ意見になりやすい傾向があると言われている。

一番ストレスなく、ちょうどいい距離感を保てるのは、自分の斜め横の席。したがって斜めに座ることができるL字型カウンターの店、または横並びに座れるカウンターメインの店を選ぶといいというワケだ。確かに斜めに座ると視線を合わせ過ぎることがないので、緊張感も緩和する。それ故に会話も弾む。店にもよるが、可能であれば相手の斜め左側に座るとさらに効果は増す。左から話しかけることによって、感情や決定を司る右脳にアプローチできるからだ。

「酔っぱらってしまえば、どこの席でも同じ」と思うかもしれないが(私だけ?)、問題は酔っぱらう前までの時間。シラフの時間に会話をいかにスムーズに続けるかが、その後の居心地の良さ、また関係性を決めると言っても過言ではない。

斜めの席は、「カウンセリングポジション」とも呼ばれ、面談やビジネスの商談などにも利用されている。いや、ビジネスだけでなく、恋愛、婚活にも使えそう。いや、使わなくちゃ損である。「たかが座る位置」と思うかもしれないが、心理学的にも効果が実証されているので、このテクニックを使わない手はない。

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