【西武】今井達也 驚異の楽天戦12連勝…昨季まで楽天在籍・炭谷は「結果的にそうなっているだけ」

今季は3勝無敗と好調をキープしている西武・今井達也

西武・今井達也投手(25)が12日の楽天戦(ベルーナ)に7回2失点と好投。チームを6―2の勝利に導いた。これで今井は無傷の3勝目を挙げ、2021年10月から続けている楽天戦での連勝を12まで伸ばした。

「楽天キラー」ぶりをいかんなく発揮した。開幕から挙げた白星は楽天戦だけだが、今季登板した全7試合でクオリティー・スタート(6回以上を自責点3以下)を達成。ハイクオリティー・スタート(7回以上を自責点2以下)も6試合目で、当然のように3戦3勝した楽天戦ではこれをすべてクリアしている。

この日、2カードぶりの勝ち越しに貢献した右腕を松井監督は「6回が終わって、本人がもう1イニングいくということだった。7回までいってくれるとチームとしても非常に大きいですし、粘りながらよく投げてくれました」とエースの仕事ぶりに最敬礼だ。

チームは借金9を抱えて最下位に沈む中でも、今井の楽天戦ほど勝利を計算できる試合はない。ここまで自身12連勝中の対戦防御率は0・84と圧倒。今井は「相性? そうだと思います。ホームでも仙台でもファンの声援のおかげでここまで勝てていると思うし、勇気づけられている」と感謝する。

昨季まで楽天に在籍した同僚捕手の炭谷は「具体的に何かがあるわけではない。結果的にそうなっているだけ」と言うように、相手も明確な根拠を分からないだけに、今後も今井が主導権を握りそうだ。

楽天戦は6~8月にかけて週末3連戦のみ5カード、そして9月12日の最終戦(ベルーナ)に組まれている。今井は最大6試合に登板可能で、これに全勝すれば、チームにとって大きなアドバンテージ。それ以外の試合にどう勝つかとの課題も残るが、鷲キラーがレオ浮上のカギとなりそうだ。

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