近年はエクステリアアイテムとして「ウッドデッキ」が人気です。
「ウッドデッキ」とは主に建物の1階前面に設置される木材または樹脂を混合した合成木材で造られたデッキ(テラス)のことです。
リビングにつなげて設置すれば、リビングの窓を全開することでより開放的な広々としたリビング空間を確保することができます。
ウッドデッキが人気を集めているのは、他にも以下のような理由があります。
- 洗濯物を干すスペースとして利用できる
- 子供やペットの外遊びスペースとして活用できる
- ホームパーティーやバーベキューなどの家族団らんのためのスペースが増える
- ガーデニングやDIYなどの趣味のスペースとして活用できる
上記のように、目的に応じて幅広く利用できることがあります。
外構工事会社の「有限会社クローバーガーデン」が行なった「【調査レポート】あなたの庭にウッドデッキは必要?100人の声から探る真実」からウッドデッキに関するアンケート結果をみてみましょう。
<調査概要>
- 調査タイトル:【調査レポート】あなたの庭にウッドデッキは必要?100人の声から探る真実
- 調査期間:2023年11月
- 調査方法:インターネット調査
- 対象者:外構工事をした人
- 年代:20歳代~70歳代
- 回収サンプル数:100
- リリース公開日:2024年3月19日
調査から、ウッドデッキを設置した人は20人で、それほど多くはないことがわかります。
またウッドデッキを設置しない理由は、費用、メンテナンスの手間、利用頻度、庭のスペースの制限、あるいは単純に必要性を感じないことが考えられるとしています。
設置した人にとっては、ウッドデッキは非常に魅力的だと感じる人もいるでしょう。
一方で、実際に設置してみてから後悔している方も少なくありません。
そこで今回の記事では、注文住宅を購入した方の「ウッドデッキ」にまつわる後悔ポイントを紹介したいと思います。
この事例は、次のような方の実際の体験談です。
- 【現在の年齢】 40歳代~50歳代
- 【購入時の年代】30歳代
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
ウッドデッキの後悔ポイント1:駐車場が狭くなった
「ウッドデッキを広くしすぎてしまったため、駐車場のスペースが狭くなった」
敷地が狭い場合には、ウッドデッキを広くし過ぎてしまうとその分庭が狭くなるので、駐車場のスペースなども狭くなってしまいます。
逆にウッドデッキを狭くしすぎると、ほとんど使わなくなってしまうことにもなりかねません。
ウッドデッキは大きすぎても小さすぎても後悔する原因になるので、サイズを決める際には慎重に検討することが大切です。
ウッドデッキの後悔ポイント2:結局使ってない
「広いウッドデッキを設置したが、年間を通してあまり使用していない」
家を建てる時にはさまざまなシーンで活用できると思ってウッドデッキを設置したのに、思ったほど使用していないという方も少なくないようです。
ウッドデッキは屋外にあるため、快適に利用できる期間が限られてしまいます。
梅雨時や真夏の日差しが強い時期、冬の寒い時期などには利用頻度が低くなりがちです。
また子どもが小さい頃はよく利用していても、成長するとほとんど使わなくなってしまうことも多いと思います。
したがってウッドデッキを設置する際には事前に用途や利用目的をよく検討して、目的に合ったサイズのものを選択することが大切です。
ウッドデッキの後悔ポイント3:人の目につくため手入れが必要
「ウッドデッキが近くの道路から見えやすく、特に歩行者からは丸見え。常に綺麗な状態を保っている必要があって大変です」
ウッドデッキを使わなくなってしまう理由のひとつには、思っていた以上に外部から丸見えで、人目が気になってしまうことがあります。
せっかくリラックスできると思ったのに、人目があって落ち着かないということにもなりかねません。
また常に片付けをして綺麗な状態を保つことを気にしすぎて、利用頻度が低くなってしまうこともよくありがちです。
こうしたことを避けるためにも事前に外部から見える範囲を考慮した上で、配置や大きさを検討する必要があります。
ウッドデッキを設置する上での注意点
前述した通り、ウッドデッキにまつわる後悔ポイントには、サイズが思っていたよりも小さかったり大きすぎたりすることが多いようです。
また、事前に利用目的を明確にしておかなければ、せっかくウッドデッキを作ったのに結局使わなくなってしまうことにもなりかねません。
ウッドデッキに用いる素材には主に「天然木」と樹脂を混合した「合成木材」がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあるので、素材選びも慎重に行う必要があります。
「天然木」は自然の温もりが感じられる一方で定期的なメンテナンスが不可欠。
木材の種類や防食加工の有無によっては、わずか1~2年程度で塗装が必要になってしまうこともあります。
そのため普段は忙しい人の場合は、定期的な塗装が不要でメンテナンスが簡単な「合成木材」の方が管理しやすいといえます。
まとめにかえて
ウッドデッキの設置を検討する際には、まずは設置する目的を明確にすることが大切です。
誰がどのように使用するのかを具体的にイメージして利用目的が明確になれば「本当に必要なものなのかどうか」が決まり、サイズや素材をどのようにすべきかも次第に明確になります。
国土交通省住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を建てる際のインターネットの活用方法としては「情報収集」が76%と最多になっています。
インターネットを活用して、ウッドデッキをつくった人の体験などを参考にするのもよいでしょう。
またウッドデッキは新築後に設置することもそれほど難しくはありません。
用途や利用目的を事前に明確にできない場合には、後悔を避けるためにも後付けを検討するとよいでしょう。
参考資料
- 国土交通省「令和4年度 住宅市場動向調査 報告書」
- 有限会社クローバーガーデン「【調査レポート】あなたの庭にウッドデッキは必要?100人の声から探る真実」