名鉄、2024年度は9500系・9100系を計16両新造 前面中央に貫通扉を配置

中央に貫通扉を配置した名鉄9500系

名古屋鉄道は2024年5月10日(金)、2024年度の設備投資計画を発表しました。鉄道事業では、227億円の設備投資が計画されています。

鉄道事業のうち、2024年度は「駅・車両の快適性・利便性向上」として、4両編成の9500系が3編成、2両編成の9100系が2編成、計16両の車両を新造します。昨今の鉄道車両内での異常事態発生を受けて、避難誘導の円滑化を図るため、2024年度から、正面貫通扉を中央に配置して、将来的に連結運転時に常時通り抜けが可能な構造とする計画です。このほか、中部国際空港駅、名鉄名古屋駅、金山駅で実証実験を実施しているタッチ決済の拡大、鉄道車内防犯カメラの設置など、あわせて74億円が投資されます。

「安全・安定輸送確保」に係る設備投資では、知立駅付近、喜多山駅付近、若林駅付近、苅安賀駅付近の高架化工事を継続するほか、高架橋柱の耐震補強、監視システムを導入した踏切の拡大、金山駅でのホームドアの実証試験などに計153億円が投資されます。

また、開発事業に114億円、その他Maas事業やDX推進などに19億円を投じ、合計360億円の投資を計画しています。なお、名古屋鉄道を含む名鉄グループ全体の設備投資計画の総額は982億円です。

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