元サッカー日本代表・柏木陽介さん 船頭としてデビュー「中盤の選手に一番向いていると思う」 岐阜

メ~テレ(名古屋テレビ)

夏の風物詩、長良川鵜飼が11日に開幕しました。今年、船頭としてデビューした人の中に、元サッカー日本代表選手の姿がありました。

1300年以上の歴史があるとされる「長良川鵜飼」は、アユ漁の解禁にあわせ毎年5月11日に開幕します。

サッカー日本代表としても活躍した船頭がデビュー

そんな長良川鵜飼に、今年24人の船頭がデビューしました。 そのうちの1人が柏木陽介さん(36)です。サッカー日本代表としても活躍し、2021年からは、FC岐阜でプレー。去年引退しました。

「僕が岐阜に来て岐阜を好きになっていく中で、岐阜県・岐阜市を盛り上げていきたいとたくさんの人と話しながら、鵜飼が1番広めていくのにいい環境なんじゃないかと」(柏木陽介さん) 1カ月に及ぶ研修や試験などを経て、正式に船頭として採用されました。 鵜飼開幕日には、FC岐阜のサポーターも駆けつけました。 「柏木さんに岐阜の船頭をやってもらえるなんてすごいうれしいです」 「岐阜を盛り上げてもらいたいです」 「柏木さんが一生懸命やってくださる気持ちが、1人でも多くの方に伝わるといいかなと思っています」(FC岐阜サポーター)

まだ慣れない動作の繰り返しに…

午後7時前。 「長良川鵜飼にご乗船いただきありがとうございます。上流に上がっていきますので楽しんでいただきたいと思います」(柏木さん) 鵜飼が行われる上流まで、さおを使って漕いでいきます。 まだ慣れない動作の繰り返しに― 「手を伸ばしてる方に体重をかけるので(疲れる)…」(柏木さん) 午後8時。花火を合図に、いよいよ鵜飼が始まります。 かがり火で川面を照らし、手縄で巧みに鵜を操る鵜匠たち。 クライマックスの「総がらみ」では、6隻の鵜舟が川幅いっぱいに広がり、一斉にアユを浅瀬に追い込みます。 午後9時過ぎ。鵜飼が終わり、観覧船が戻ってきました。

「中盤の選手に一番向いていると思う」

「近くで鵜匠の仕事が見られて楽しかったです。感動しました」(カナダからの観覧客) 「いい思い出になりました。来たかいがありました」(大阪市からの観覧客) 初日を終えて、柏木さんはーー 「まだまだ初心者なので、どのタイミングでこぐか止めるかとか、常に頭を働かせながら視野を広く持つという、中盤の選手に一番向いていると思うので、力にしたらまだまだ足りないかもしれないが、サッカーに似た部分をもって、これからも冷静にやっていけたらいいかなと思います」(柏木さん) サッカーボールを、さおに持ち替え、柏木さんの新たな挑戦は続きます。

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