中国の野生動物園でアムールトラ20頭など多くの動物が異状死

中国東部の安徽省にある阜陽野生動物園で、違法な人工繁殖と劣悪な生活環境により、国家一級保護動物の東北虎(アムールトラ)20頭を含む多くの動物が異状死したことが、雑誌「中国慈善家」の調査で分かった。

中国メディアによると、中国東部の安徽省にある阜陽野生動物園で、違法な人工繁殖と劣悪な生活環境により、国家一級保護動物の東北虎(アムールトラ)20頭を含む多くの動物が異状死したことが、雑誌「中国慈善家」の調査で分かった。

阜陽野生動物園は、アムールトラを無許可で展示したり人口繁殖させるなどしていた。さらに同園の経営権をめぐる争いにより、アムールトラ20頭、アフリカライオン2頭、キリン3頭など貴重な野生動物が多数死んだ。

生存しているアムールトラ、アフリカライオン、キリン、ツキノワグマなど16頭は、狭い輸送用の鉄製のおりに長期間閉じ込められていて、状態が懸念されるという。

中国のSNS上では「20頭も?世界全体で約500頭しか生息していないのに」「どの命も尊重・大切にされなければならない。経営者に厳罰を」「閉園にして動物たちを救護し自然に返してほしい」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/柳川)

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