約4割が県外に流出 若者の青森県内定着へ 2025年春高卒予定者の「早めの採用活動」を経済団体に要請

2025年春に高校を卒業する生徒の就職についてです。青森県内定着につなげるため、採用活動の時期を早めるよう、県などが経済団体に要請しました。

県によりますと、この春高校を卒業した就職内定者のうち県内の就職内定者の割合は57.4%で、およそ4割が県外へ流出しています。

こういった現状を踏まえ、県や青森労働局、県教育委員会などが青森地区の3つの経済団体に対し、高卒者の県内就職に向け、採用活動の時期を早めるよう要請しました。

例年、ハローワークで企業からの求人の申し込みを受け付けるのが6月。学校側で求人票が確認できるようになる7月の時点で、県内企業の求人票がそろえば進路の選択肢が広がるとしています。

【青森商工会議所 葛西崇専務理事】
「採用活動、だいぶ早めになってきてはおりますけど、まだまだ首都圏の企業に比べますと、後手に回っている感がございます」
「企業自身の魅力を高めていくという努力も、一層必要になっていると思います」
「地元の高校生が一人でも多く、地元に残って活躍していただけるように、頑張っていきたいと思います」

要請は21日まで、県内9地区の経済団体に対し行われます。

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