【アルビ】浦和戦 18年ぶりの勝利目指すも…大量失点 元日本代表・李忠成氏の提言は【新潟】

解説の李忠成氏と実況・大石悠貴アナウンサー(11日の新潟ー浦和戦)

サッカー・明治安田J1リーグでアルビレックス新潟は、11日、ホームで強豪・浦和レッズと対戦しました。100分を超える激戦も、大量失点で連敗となりました。この試合を解説した元日本代表の李忠成さんに、試合結果とこれからをどう見るか聞きました。

ホームで4試合ぶりの勝利を。2万4000人を超えるサポーターが詰めかけた一戦。アルビは浦和レッズとの試合は、リーグ戦では約18年間勝利がありません。

試合開始直後から浦和が牙をむきます。チアゴサンタナが1点を先制。アルビは4試合連続で先制点を奪われていて、この試合も追いかける展開になりました。
早く追いつきたいアルビは攻撃のスイッチを入れます。浦和ユース出身の長倉、今シーズンアルビに加入した小野が狙いますが、立ちはだかったのは元日本代表・浦和の守護神・西川周作。ゴールを割れず前半は1点ビハインドで折り返します。
後半も前に人数をかけるアルビに対して、早い攻撃を展開する浦和。立て続けに失点し、アルビは3点を追いかける厳しい状況になりました。
リスクを負って猛攻を仕掛けるアルビ。早川、長倉とつなぎ、最後は詰めていた太田がゴール今シーズン初ゴール。まずは1点を返します。さらにその後、長倉がヘディングで決めて1点差に迫ります。。

さらに、アディショナルタイムはまさかの11分。同点、そして逆転のチャンスを信じ、前線に5人を置く5トップで最後の勝負をかけます。しかし、3点目が遠いアルビ。すると焦りが出たのか試合終了間際にペナルティーエリア内でのファウルで痛すぎるPKを献上。これを冷静に決められ、試合終了のホイッスル。アルビは2-4で敗れました。

この試合でも赤い呪縛から 逃れることができず、連敗を喫したアルビ。4試合で11失点と課題が浮き彫りになるゲームとなりました。

■舞行龍ジェームズ選手
「5月13日のようなプレーはサポーターに見せちゃいけないと思うし、一人一人もっと新潟のためにやらないといけないと思う。」

この試合を解説した、元日本代表で現役最後は「アルビレックス新潟シンガポール」でプレーしていた李忠成さんは「決して下を向く試合ではない」と振り返ります。

■李忠成氏
「両チームとも白熱した素晴らしい試合だった特に新潟は0-3から魂のこもった試合。結果でこそ負けてしまったが良いサッカーしているしこれからの希望につながるような試合。」

李さんが特にアルビの良さを感じたのは、「サイドからの攻撃」です。

■李忠成氏
「今回は真ん中を完璧に閉じられていたのでサイドからの崩し、3枚のトライアングルを構築しながらドリブルなりパスなりセンタリング確実にいまの新潟のプレースタイル、得点パターンの一つだと思うので、松橋監督のストロングポイントが見えた。」

今後は、チームとしてもサポーターとしても「新潟スタイル」を最後まで貫けるかが重要だと話します。

■李忠成氏
「松橋監督と共にサッカーをやっていくのであれば、疑問を持たずにやっているサッカーが良いからこそ僕はここまで言えるのでとにかく信じ続けること、サポーターはサポートし続けることが役割なので(自分も)応援し続けていきたい。」

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