【2024最新】京都のあじさいスポット10選!インスタ映え名所から穴場まで

京都の紫陽花(あじさい)スポットはどこ?

梅雨の時期の名物である紫陽花(あじさい)。京都には、インスタ映えするスポットから穴場まで、多くの見どころがあります。

本記事では、京都市内や郊外、そして、京都市から離れたエリアまで、全10スポットを厳選して紹介します。

目次

京都市の周辺・市内

京都市から少し離れた名所

京都市の周辺・市内

まずは、アクセスしやすい京都市の郊外や市内にあるスポットを紹介します!

1.三室戸寺

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三室戸寺(みむろとじ)は、「あじさい寺」と名高いお寺です。宇治川の北部に連なる山々のひとつ、明星山の麓にあります。

平安時代作の阿弥陀如来三尊は国指定重要文化財。境内の建造物は、江戸時代に再建もしくは創建の本堂や阿弥陀如堂、三重塔、室町時代創建の十八神社本殿などがあります。

池泉回遊式庭園と石庭も整備され、さまざまな石碑が点在するなど、多くの見どころがあります。

6月には西洋アジサイやガクアジサイ、幻のアジサイともいわれるシチダンカなど、およそ50種、計2万株ものあじさいが境内を彩ります。

京阪の三室戸駅より、徒歩約15分で行くことができます。あじさいの時期は大混雑するので、行く際は、車ではなく公共交通機関で行きましょう。

【三室戸寺】
住所:京都府宇治市菟道滋賀谷21
あじさいの見頃:6月上旬~7月上旬(2024年は、6月1日~7月7日であじさい園を開園)
公式HP:https://www.mimurotoji.com/

2.柳谷観音

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柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)は、9世紀初頭に創建と伝わる古刹です。本土は江戸時代の建立で、眼病や諸病を平癒してくれるといわれる十一面千手千眼観世音菩薩が安置されています。

本堂と書院の間には、都府指定名勝庭園でもある浄土苑が整備されており、書院から庭園を鑑賞できます。

弘法大師空海が眼病に悩む人々のために霊水にしたと伝わる湧水・独鈷水(おこうずい)は、眼病平癒の霊水として信仰を集めています。

6月になると境内に約5000株のあじさいが咲き誇り、「柳谷観音あじさいウィーク」が開催されます。多種多彩なあじさいを楽しみながら散策できるほか、あじさいを手水に浮かべた「花手水」、上書院の特別公開、限定御朱印の授与、そのほかワークショップなどがが楽しめます。

阪急の西山天王山駅よりタクシーで約10分。毎月縁日である17日にはお寺までの送迎シャトルバスがあります。

【楊谷寺】
住所:京都府長岡京市浄土谷堂の谷2
あじさいの見頃:6月初旬~7月上旬
公式HP:https://yanagidani.jp/

3.善峯寺

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善峯寺(よしみねでら)は、京都西山の中腹にある、10世紀初頭に開山されたお寺です。

本尊は宝冠阿弥陀如来で、17世紀建立のもの。境内は、各所に重要文化財など貴重な建築物や仏像が点在しているほか、3万坪の回遊式庭園となっているので、お堂をめぐりながら樹木や四季折々の花々も楽しめます。

一周するとおよそ40分ほどですが、境内の随所に京都市街を一望できる展望スポットもあるので、のんびりハイキングができるよう時間に余裕をもって訪れるのがオススメ。

初夏には、セイヨウアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイなど約8千株ものあじさいが境内を彩ります。春は梅や桜、ツツジ、秋はキクや紅葉も美しいです。

JR向日町駅、もしくは阪急東向日駅より路線バスで約30分で行けます。

【善峯寺】
住所:京都府京都市西京区大原野小塩町1372
あじさいの見頃:6月中旬より7月上旬
公式HP:http://www.yoshiminedera.com/index.html

4.三千院

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三千院(さんぜんいん)は、8世紀末から9世紀初頭が起源とされている古刹。何度か移転ののち、明治維新後に現在の大原に移りました。

本尊は伝教大師作と伝わる薬師瑠璃光如来ですが、秘仏となっており、公開はされていません。境内の中心部にある往生極楽院には国宝の阿弥陀如来三尊像が安置されています。

高い石垣に囲まれた御殿門をくぐると、客殿と池泉観賞式庭園の聚碧園(しゅうへきえん)、隣接して宸殿と池泉回遊式庭園の有清園(ゆうせいえん)、2つの庭園があり、四季折々の景色を愛でることができます。

金色不動堂手前には数千株のあじさいが植えられており、6月中旬頃から小アジサイに始まり、希少な星アジサイ、山アジサイやガクアジサイなどが咲き誇り、その彩りを楽しむことができます。

アクセスは京都駅からバスで約1時間、または地下鉄国際会館駅よりバスと徒歩で約30分となります。

【三千院】
住所:京都市左京区大原来迎院町540
あじさいの見頃:6月初旬~7月中旬(2024年は6月9日~7月7日に「あじさい祭り」が開催予定)
公式HP:http://www.sanzenin.or.jp/

5.藤森神社

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藤森神社(ふじのもりじんじゃ)は、平安時代以前創建の古社です。毎年5月5日に行われる藤森祭は、今は子ども向けの祝祭となっている「端午の節句」発祥の祭りといわれています。

「菖蒲=しょうぶ」から、勝負の神様としても信仰されています。また、藤森祭で馬の神事が奉納されることから、馬の神様の神社として馬主、騎手、競馬ファンなどの信仰も集めています。

初夏には約3,500株もの色とりどりのあじさいが境内を彩ります。6月上旬から1カ月間「紫陽花まつり」が開催。期間中は神事や雅楽、舞楽、太鼓奉納などさまざまな行事が楽しめます。

JR藤森駅より徒歩約5分で行けます。

【藤森神社】
住所:京都市伏見区深草鳥居崎町609
あじさいの見頃:6月初旬~7月中旬(2024年は6月1日~6月30日に「紫陽花まつり」を開催予定)
公式HP:http://www.fujinomorijinjya.or.jp/

6.智積院

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智積院(ちしゃくいん)は、日本全国に約3000の寺社がある真言宗智山派の総本山です。

金堂と呼ばれる本堂には、本尊大日如来の尊像が安置されています。

隣接している大書院から眺めることができる庭は、江戸時代からの様相を残しており、国の名勝に指定されていています。

築山を背景としており、築山からの滝の水を受ける細長い池が配置されています。春にはサツキツツジが彩りを見せ、秋には紅葉、そして初夏に、あじさいの花を楽しむことができます。

智積院は、京阪七条駅から徒歩約10分、京都駅からはバスと徒歩で15分弱で行けます。他のあじさいスポットに比べて規模は小さいですが、京都中心部にありアクセスがよい穴場です。

【智積院】
住所:京都府京都市東山区東瓦町964
あじさいの見頃:6月上旬~7月上旬
公式HP:https://chisan.or.jp/

7.建仁寺 霊源院

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臨済宗建仁寺派の本山である建仁寺(けんにんじ)は、13世紀初頭に建立された京都で最初の禅寺です。

建仁寺の敷地内にはいくつかの寺院があり、霊源院もそのひとつ。国の重要文化財に指定されている中巖圓月坐像(ちゅうがんえんげつざぞう)、その胎内秘仏である毘沙門天立像を拝観する事ができます。

本堂からは、仏陀の生誕から入滅を表現した枯山水庭園を見ることができます。

初夏には、この庭に咲く「甘茶」と呼ばれるガクアジサイの仲間を愛でることができます。「甘茶」は、青く美しい花で、蒸して揉み、乾燥させると茶葉になります。

「甘茶」が見られる霊源院の庭は、近年になって新たに作庭し直され生まれ変わり、注目を集めています。

【建仁寺 霊源院】
住所:京都市東山区大和大路四条下ル小松町594 霊源院
あじさいの見頃:5月下旬〜6月初旬頃
公式HP:https://www.reigenin.jp/

■京都市から少し離れた名所

京都市から離れたエリアにも、多くのあじさいの名所が存在します。ここでは、奈良県の近くにある岩船寺と、北部にある2つの名所を紹介します。

8.岩船寺(木津川市)

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岩船寺(がんせんじ)は、8世紀初期に建立されたと伝わる古刹です。三重塔をはじめ、数多くの国指定重要文化財があります。三重塔は木々に包まれるように佇み、山寺の威風を感じさせる風景。

本尊の阿弥陀如来は3mの坐像。10世紀中期に作られ一部彩色も残っている貴重なものです。本尊傍に安置されている普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう)と共に重要文化財に指定されています。

境内は自然に囲まれ清々しく、季節ごとに多彩に花が咲くことから、「花の寺」としても有名です。春は桜や梅、ツツジ、木蓮など、初夏はショウブ、スイレン、キキョウ、サルスベリ、秋は紅葉、マンリョウ、サザンカ、ロウバイなどが楽しめます。

中でも、初夏のあじさいは特に人気。特に、文化財である三重塔とあじさいを一緒に写真に撮れる、珍しいスポットとなります。

JR加茂駅より、コミュニティバスで15分で行けます。

【岩船寺】
住所:京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
あじさいの見頃:6月上旬~7月上旬
公式HP:https://gansenji.or.jp/

9.丹州観音寺(福知山)

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丹州観音寺(たんしゅうかんのんじ)は、8世紀に開かれたお寺。本尊である十一面千手千眼観世音菩薩は、秘仏となっていますが、木造の不動明王立像をはじめ、文化財に指定されている像が多くあります。

丹州観音寺は、観音様の霊力で眼病が治ったという人が、そのお礼にあじさいを数本植樹したという言い伝えがあり、「あじさい寺」ともいわれています。

毎年6月~7月には、100種・1万株のあじさいが咲き誇り、"花浄土”と表現される美しい景色が見られます。

アクセスは、JR山陰本線石原駅から徒歩15分となります。

【丹州観音寺】
住所:京都府福知山市観音寺1067
あじさいの見頃:6月中旬〜7月上旬
公式HP:https://www.tanba-ajisaidera.com/

10.舞鶴自然文化園(舞鶴)

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JR東舞鶴駅から路線バスで約30分・舞鶴市の大浦半島にある自然豊かな都市公園です。敷地は34.7ヘクタール。園内は季節ごとに花々で彩られる、絶好の自然観察スポット。中でもあじさいの規模は、日本全国でも有数です。

あじさい園にはおよそ10万株ものあじさいが植えられており、まるで大海原のように広がる景色は圧巻です。

ほかにも、1500種3万本のツバキ園、秋の紅葉景色が美しいことでも知られています。営業期間はツバキ(3月頃)、あじさい(6月〜7月頃)、紅葉(11月頃)のみとなっています。

【舞鶴自然文化園】
住所:京都府舞鶴市多祢寺24ー12
あじさいの見頃:6月中旬~7月上旬(2023年は6月15日~7月2日に開園)
公式HP:https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000008943.html

梅雨の時期には「あじさいパフェ」も!

多くのあじさいスポットがある京都ですが、梅雨の時期は、さまざまなカフェで「あじさいパフェ」を楽しむことができます。

特に、三室戸寺の近くにあるカフェ「伊藤久右衛門」の宇治本店などのパフェは大人気。

あじさいを、視覚だけでなく味覚でも楽しんでくださいね!

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