【U―23】代表OBから〝OA不要論〟 パリ五輪は「この世代だけで戦ったほうがいい」

大岩監督のメンバー選びは難航しそうだ

オーバーエージ(OA)は必要なのか? 日本サッカー協会の影山雅永技術委員長(56)が、U―23日本代表イレブンの急成長を実感している。

大岩剛監督(51)率いるU―23日本代表は、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジアカップで優勝して本戦出場を決めた。13日の技術委員会後、取材に応じた影山委員長は「選手の成長が感じられながらの(U―23)アジアカップだった。ああやって短期間ですごく成長する。そういったものをできるだけね。チーム力が上がったところでパリに行ける」と成果を強調した。

すでにチームの中心だったMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)やMF松木玖生(FC東京)に加えて、今大会では驚異的なセーブを連発したGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、右サイドバックで獅子奮迅の活躍を見せたDF関根大輝(柏)、準々決勝カタール戦で値千金の同点ヘッドを決めたDF木村誠二(鳥栖)ら新星が次々と台頭した。

そうなると、本大会で最大3枠利用できるOA枠は、本当に必要なのかも議論になってくる。代表OBからも「OAはいらないと思う。A代表の戦力とするため、将来に向けて力を伸ばしていくためにも、この世代だけで戦ったほうがいい」との声が上がっている。

影山委員長は「大岩監督は非常に頭を悩ませている。どうやってパリ五輪を勝っていこうかと」。パリ世代の伸びしろは大きいだけに、OAの是非も含めて編成はギリギリまで難航しそうだ。

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