上位対決はリバプールが2度リードも逃げ切り失敗でドロー決着…【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第37節のアストン・ビラvsリバプールが13日に行われ、3-3の引き分けに終わった。遠藤航は76分までプレーしている。

ミッドウィークに行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでオリンピアコスに敗れて決勝進出を逃したビラは、その試合のスタメンからキャッシュをティーレマンスに変更した以外は同じスタメンを採用した。

一方、同節で優勝を争うアーセナルとマンチェスター・シティが勝利したため逆転優勝の可能性が消滅したリバプールは、前節のトッテナム戦のスタメンからロバートソンをジョー・ゴメスに変更した以外は同じスタメンを採用。遠藤はアンカーでスタメン出場している。

4位vs3位の上位対決は開始早々にスコアが動く。2分、サラーとのパス交換でボックス右深くまで侵入したエリオットがダイレクトクロスを供給すると、パウ・トーレスにディフレクトしたボールがGKマルティネスのファンブルを誘い、これがそのままゴールに吸い込まれた。

ミスから先制を許したビラだったが、12分に試合を振り出しに戻す。左サイドを持ち上がたワトキンスがボックス左深くまで切り込みマイナスへ折り返すと、走り込んだティーレマンスがダイレクトシュートをゴール左隅に突き刺した。

その後はポゼッションで大きく上回るリバプールが攻勢を続けると23分、サラーのサイドチェンジを受けたルイス・ディアスのパスからボックス左深くまで駆け上がったゴメスがダイレクトクロスを供給。これはGKマルティネスが弾いたが、こぼれ球をガクポがゴールに押し込んだ。

再びリバプールにリードを許したビラは、36分に決定機。右FKのこぼれ球を敵陣で奪い返し二次攻撃を仕掛けると、コンサのループパスでボックス右に抜け出したベイリーが縦への仕掛けから折り返しを供給。これをゴール前のジエゴ・カルロスが詰めるが、あと一歩届かず。

ハーフタイムにかけても互いにアタッキングサードまでボールを運んだが、決定機を作るには至らず。前半は1-2で終了した。

迎えた後半、リバプールは開始早々にセットプレーから追加点を奪う。48分、敵陣中盤左サイドで獲得したFKからエリオットがクロスを供給すると、ファーサイドのクアンサーが打点の高いヘディングシュート。左ポストの内側を叩いたボールがそのままゴールネットに吸い込まれた。

後半も早い時間に失点したビラは52分、ティーレマンスのスルーパスに反応したベイリーがボックス右まで切り込み折り返しを供給すると、最後は中央のワトキンスがゴールに流し込んだが、これはVARの末にベイリーのオフサイドと判定され、ゴールは取り消された。

その後、リバプールは76分に遠藤やガクポ、エリオットらを下げてソボスライやヌニェス、グラフェンベルフら4枚替えを敢行。しかし、次にスコアを動かしたのはホームチームだった。

ビラは85分、敵陣でのハイプレスをかけるとマク・アリスターのトラップミスからチャンバースにボールカット。こぼれ球をボックス右手前でボールを拾ったデュランがカットインから左足を振り抜くと、シュートがゴール右隅に決まった。

1点差に迫り勢いづくビラは、88分にも中盤でパスを受けたディアビがドリブルで中央を突破。ボックス内へラストパスを送ると走り込んだデュランの左ヒザに当たったボールが相手GKの上を越す絶妙なループとなり、そのままゴールに吸い込まれた。

結局、試合はそのまま3-3でタイムアップ。曲者ビラに2度追いつかれたリバプールはリーグ連勝を逃す結果となった。

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