〝頭の回転〟も超一流だ。来年9月に東京・国立競技場で開催される陸上世界選手権の公式ロゴが13日に同会場で発表された。デザインを制作した中川亮さんは「陸上競技の持つより速く、より高く、より遠くへというイメージを表現した」と明かした。
今回のロゴには日の丸の要素を取り入れるなど、日本らしさを取り入れている。2023年世界選手権で女子やり投げ金メダルの北口榛花(26=JAL)は「日の丸の部分にもロゴが入っていて、私が海外に遠征し始めた時に、海外の記事を翻訳したら『日出る国の北口が』と書かれていたのを個人的に思い出した。日本を象徴したようなすばらしいロゴだと思う」と印象を語った。
抜群のコメント力には同大会の広報担当者も「台本には『ひと言お願いします』しか書いていなかったので、今日、あるいはその場で考えてくださったのでは。自分で感じたことや大会の持つ意味などをくみ取って、自分の言葉でお話しいただいたのは本当に感謝です」と絶賛した。
競技外でも存在感を示す北口は「世界中のアスリートがこのロゴを目指して、切磋琢磨し合う年になるので、自分も頑張りたいなと身の引き締まるような気持ちになった」。2か月半後に迫ったパリ五輪へもスイッチが入ったようだ。