先にドラフト指名されたWRの数を示す10番を背番号に選んだコルツ新人WRミッチェル

インディアナポリス・コルツのアドナイ・ミッチェル【NFL】

インディアナポリス・コルツの新人ワイドレシーバー(WR)アドナイ・ミッチェルは、ドラフトでの指名順をいつまでも根に持つことなく、むしろそれを堂々と掲げてプレーするようだ。

ミッチェルは10番のジャージを着てコルツでプレーする。この数字は、2024年のNFLドラフトで自分より先に選ばれたワイドレシーバーの人数を表している。

ミッチェルは先日、「最初は別の番号を選んだんだけど、夜遅くまで考えていたらそのことが頭から離れなかった」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』に話している。

コルツが全体52位でミッチェルを指名するまでに、マーヴィン・ハリソンJr.、マリク・ネイバース、ローム・オドゥンゼ、ブライアン・トーマスJr.、ゼイビア・ワーシー、リッキー・ピアソル、ゼイビア・レゲット、キーオン・コールマン、ラッド・マコンキー、ジャリン・ポークが選ばれている。

ミッチェルの指名はフィールド外での懸念により当初の予測より後になったと報じられたが、ドラフト後にジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードは暴言交じりでその報道を否定した。

ドラフトで軽視されることは今に始まったことではない。ドキュメンタリー“The Brady 6(ザ・ブレイディ6)”で描かれている通り、ドラフトでトム・ブレイディがクオーターバック(QB)の中で7人目に選ばれたのは有名な話。また、2021年に4巡目で指名されたデトロイト・ライオンズのWRアモン-ラ・セント・ブラウンは、今でも自分より先に選ばれたレシーバーの名前を全員挙げられるという。

ミッチェルはジャージ番号に代表される10人のレシーバーの名前を列挙してほしいという要望には応じなかった。

「それはやめておく。その10人には顔も名前もない」とミッチェルは答えている。

コルツはミッチェルがドラフトで評価されなかったことで恩恵を受けるかもしれない。オフシーズンの初期段階のワークアウトや週末のルーキーミニキャンプを含むこれまでの活動で、ミッチェルはヤード数を大きく稼ぐビッグプレーを披露しており、ランニングバック(RB)マイケル・ピットマンやWRジョシュ・ダウンズと並んで活躍が期待される。

ヘッドコーチ(HC)のシェーン・スタイケンはミッチェルを「爆発的」と評した。

「彼は体格にも恵まれ、スピードもある。 それにキャッチ力も素晴らしい」

【R】

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