中国福建省で「避寒」の養殖アワビ、山東省栄成市に戻り「避暑」へ 

中国福建省で「避寒」の養殖アワビ、山東省栄成市に戻り「避暑」へ 

 【新華社威海5月14日】中国山東省栄成市俚島鎮の養殖海域ではこのところ、養殖業者の作業員が福建省海域から海路と陸路で帰ってきたアワビを仕分けし、養殖を継続するため所定のエリアに運ぶ作業に追われている。

 このアワビは昨年11月末、冬季を南で過ごすため、主に福建省の莆田市や寧徳市などに送られたもの。夏季は栄成市で養殖を継続するため、今年4月中旬から続々と「北上」してきており、すでに1億匹以上が同市に運ばれた。

 同市と福建省莆田市などが協力するアワビの「南北転場」養殖は、すでに20年来続けられている。「避暑」と「避寒」を組み合わせたこの養殖方式では、アワビが北方の厳冬と南方の酷暑にさらされることなく、常に快適な温度環境下で成長でき、生存率は90%以上にまで向上している。

 栄成市は中国北方地域のアワビ主要生産地であり、その養殖面積は約1万5千ムー(千ヘクタール)となっている。(記者/呉飛座)

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