宿敵アーセナルの優勝阻止より目の前の1勝! シティ戦に向けトッテナム指揮官「ただ勝利を見届けるつもりはない」

負けるつもりはないポステコグルー監督[写真:Getty Images]

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督はライバルの後押しも辞さない構えだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

4位アストン・ビラが直近の試合を引き分けたことにより、逆転でのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性がまだ残されている5位トッテナム。残り2試合は勝利が絶対条件となる中、14日のプレミアリーグ第34節延期分ではマンチェスター・シティとのビッグマッチに臨む。

しかし、ここで2位シティに勝利すれば、暫定首位に立つ宿敵アーセナルのリーグ優勝を援護する形に。複雑な一戦を前にするポステコグルー監督だが、たとえライバルを後押しすることになっても自分たちの勝利が何よりも大事だと主張している。

「ファンの多くが我々の勝利を望んでいない? 私はそうは思わない。我々のファンの大多数はいつも醸し出すような雰囲気を作り出してくれるはずだ」

「我々には勝つべきサッカーの試合があり、それが我々の成すべきことだ。シティはまだ優勝を決めていないが、もし彼らが優勝すると思っているならそれは問題だ。彼らのために我々がレッドカーペットを敷くことを意味するからだ。私にそんなつもりはない」

「ただそこに座って彼らの勝利を見届けるつもりはない。それは私にとって不愉快なことだ」

また、1月のFAカップでの対戦時には、2019年から使用しているトッテナム・ホットスパースタジアムでの初勝利をシティに許してしまったトッテナム。リーグ戦においては未だ全勝中だが、ポステコグルー監督はシーズン終盤に入ってからのシティの好調ぶりを脅威に感じているようだ。

「最近のホームでの対戦成績は1戦1敗だ。だから、そこから自信を得るつもりはない。自信を得られるとすれば、ベストなチームと自分たちを比較する機会によってだ」

「一貫して名誉のために努力してきたチームだ。いつか彼らのようになりたいと思っているし、そのための最良の方法は彼らに対して自分たちの力を試すことだ。自分たちのサッカーをして、それがどこまで通用するか見てみよう」

「対戦する時、彼らはいつでも最高の状態にあるように見えるが、シーズン終盤は特にだ。地獄のような挑戦になる。いつだって勝利を目指すが、それがエキサイティングなところでもある」

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