石原さとみ『Destiny』ネックは亀梨和也と椎名林檎か 高評価ミステリーに水を差すクール演技とミスマッチソング

石原さとみ主演のテレビ朝日ドラマ『Destiny』 ※画像は『Destiny』の公式X(旧ツイッター)『@Destiny_tvasahi』より

石原さとみ(37)主演の連続ドラマ『Destiny』(テレビ朝日系/火曜よる9時)が、5月14日放送の第6話から第2部に突入する。7日放送の第5話の平均世帯視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、普通は数字を落としがちなドラマ中盤で、前回から0.3ポイントの微減と健闘している。

横浜地検の検事・西村奏(石原さとみ)の父で、東京地検特捜部の元主任検事・辻英介(佐々木蔵之介/56)の死の真相。大学時代の恋人・野木真樹(亀梨和也/38)と、カオリ(田中みな実/37)の交通事故死の関係などこれまでの謎が明らかになりはじめ、物語も盛り上がってきている。ただ、この好調を維持するには、若干の不安要素がありそうだ。

第5話は、奏は英介の特捜部時代の部下・新里龍一(杉本哲太/58)から、20年前の“環境エネルギー汚職事件”について、「辻さんは死をもって真実を封じ込めた」と告げられる。さらに、英介が何らかの記録を残していたらしいと聞き、奏は長野の実家へ。英介の遺品の中から、事件発覚から自死するまでの日付のレコーダーを発見する。

横浜に戻った奏は、真樹を自宅に呼び出すと「真実にたどり着いた」ことを告げて、一緒に父が残した音声を聞く。そこには、汚職事件の取り調べが難航する中、証拠となるメールを見つけるが、裁判で、真樹の父で弁護士の野木浩一郎(仲村トオル/58)に、検事の英介が捏造したと追及されたとあり……という展開。

今回は、英介を死に追い込んだのは野木であること、真樹が末期ガンであることが明らかになった。さらにラストで、野木家が火事になり、放火犯は真樹だというニュースが流れたため、X(旧ツイッター)上では、《真樹が自分が放火したと言ったのは誰かをかばっている?》など、考察が盛り上がっている。大きな展開もあり、ドラマの今後は何も問題はないように見えるがーー。

■亀梨和也がマッチしていない

「今回の石原は、真実に迫っていく高揚感ととまどいを見事に演じきっていました。一方の亀梨は、彼の個性でもあるクールな演技を貫いていましたが、石原に比べるとどうしても平板に見えてしまい、ストーリーの盛り上がりにマッチしていませんでしたね。今後は、放火事件に関する尋問など、2人が対峙するシーンが増えそうなので、少々不安を感じますね」(ドラマライター/ヤマカワ)

また、終盤に流れる椎名林檎の主題歌『人間として』にも、X上で《ラストの曲、「彼はガンだよ、それも重篤な」という衝撃の発言のバックに流れる曲じゃないよねw 何かの意図があるのだろうけど》《テーマ曲はなんであんなにスチャラカなの? 全然合ってないよ》などと不満の声が。

「ミステリアスな雰囲気の本作。エンディングは毎回、驚きの展開で終わりますが、この時に流れる椎名林檎の歌がどうにもミスマッチで、放送当初から不満の声が多かったんです。ドラマ自体は出来が良いだけに、亀梨と主題歌の2点がどうも気になりますね」(前同)

第5話では気になった椎名林檎の主題歌だが、流れるシーン次第では、マッチする場合もあるだろう。同様にストーリーの展開次第では、亀梨の演技もハマるはずだ。ドラマのクオリティがいいだけに、細かいところが気になってしまうようだ。

ドラマはいよいよ後半に入る。視聴者が黙り込んでしまうような、驚きの展開に期待したい。

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