ゴルフ人口を増やすには? 宮里藍さん&横峯さくらが対談

ブリヂストンのトークイベントに出席した宮里藍さん(左)と横峯さくら(撮影/内山孝志朗)

◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 事前(14日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コース(千葉)◇6731yd(パー72)

宮里藍さんと横峯さくらが14日、大会を主催するブリヂストンの特別イベントに参加し、トークセッションを行った。

ともに1985年生まれで、プロ転向は宮里さんが2003年、横峯が04年。ほぼ同時期に活躍した2人がイベントで対談するのは今回が初めて。トークテーマは「20年後の“ゴルフのわくわく”が続いていくために、これまでの振り返りと次世代につなげていきたいこと、期待したいこと」。17年に現役を引退してジュニア育成の力を入れる宮里さんと、今もツアーの第一線で戦う横峯。それぞれの立場から意見を述べた。

人口減少や少子高齢化が進む日本で、ゴルフ界の未来は決して楽観視できない。そういった状況の中、宮里さんは「ゴルフの良いところは何歳からでも始められるところ」と言い、ジュニアだけでなく、ゴルフを始める大人を増やすことも大事だと話す。「“大人用のハードル”を下げることが大切。クラブを選んだり、データを取ったりすることは、年齢を重ねた大人になってからの方が楽しいと思う。そういった楽しみを伝えてハードルを下げていって、10年から20年のスパンで何かしらの変化が起きれば」と思いを巡らせた。

オーラがすごい2ショット(撮影/内山孝志朗)

21年に第1子を出産した横峯は「パークゴルフだったら家族で一緒に行ける。普通のコースを18ホール回るより短時間で終わるし、ゴルフの魅力を感じやすいんじゃないかな」と語り、宮里さんも「ゴルフ場まで運転して、そこから18ホールを回るとどうしても一日がかりになる。気軽に『じゃあこれから行こうよ』みたいな感じでゴルフに触れられると、もっと(人口が)増えると思う」と同調した。

今季からブリヂストンとボール契約を結んだ横峯は今週、ホステスプロとして試合に臨む。同社の看板プロとして活躍してきた宮里さんは「今まで自分が良いと思って使ってきたものを、これだけ知っている人が選んでくれたのは、私からしてもすごくうれしい。『横峯さくらも使ってますよ』って他のところで言えますね」と“盟友”の仲間入りを喜んだ。

今大会は6731yd(パー72)と、ツアーでも屈指の距離を誇るコースが舞台。38歳の横峯は「本当に(距離が)長過ぎませんか?」と笑いつつ、「でも、頑張ります」と力を込めた。(千葉県袖ケ浦市/内山孝志朗)

初めてのトークセッション(撮影/内山孝志朗)
今季からブリヂストンとボール契約を締結。今週はホステスプロとして臨む(撮影/内山孝志朗)

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