【スターダム】上谷沙弥 QQ新メンバーは「深く関わりのある人を1人考えています」

横浜大会への会見に出席した上谷沙弥(左)。右は岡田太郎社長

女子プロレス「スターダム」の上谷沙弥(27)が、注目の「クイーンズ・クエスト(QQ)」新メンバーについて明かした。

3月いっぱいでQQをけん引してきた林下詩美が退団。リーダー不在により責任感が芽生えた上谷は、先月27日の横浜大会でハイスピード王座初戴冠を果たした。これでユニットに勢いをつけると、3日の山口大会でユニットのメンバー増員を提案。2016年に紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)が立ち上げたQQに翌年に加入した古株メンバーのAZMも同意した。

上谷は「ユニットとしてこれからどうしていくかをみんなで話し合った時に、今のQQは良くも悪くも仲が良すぎて、慣れ合いになってしまっているところがある」と現状を分析。その上で「イヨさんが立ち上げた時のQQのコンセプトは『強さを求める』。根本の部分を見直そうと思って、個人個人が野心を持って戦うユニットになりたい。そのために強い戦力が必要だと思ったから提案をしました」と増員を訴えた経緯を説明した。

気になる新メンバー候補について、AZMは外国人選手も視野に入れていると明かしている。上谷には既に意中の選手がいる様子で「まだAZMさんと話し合っているところですが、QQと深く関わりのある人を1人考えています」と真剣な表情を浮かべた。

その前に王者としてやるべきことがある。18日の横浜武道館大会では19年デビューの同期・飯田沙耶の挑戦を受ける。同王座戴冠時には、姉貴分の詩美をほうふつとさせる真っ赤なコスチュームを着用し、これまでのイメージを一新。新たな決意を込めたと明かす王者は「詩美さんの思いを背負うっていうのと、赤いベルト(ワールド王座)をまだ諦めてないっていう意味を込めて赤に。そして一番は、QQの先頭に立って私が引っ張っていくっていう思いを表しました。そのためにもこのベルトをまだまだ防衛していきます」。

老舗ユニットを団体の頂点へと導く。

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