「宝くじ付き定期預金」に3年預けた結果はどうだった? 筆者の体験レポート

「宝くじ付き定期預金」をご存じですか?

定期預金にお金を預けると、預金の利息に加えて、年に数枚、宝くじを受け取れるユニークな定期預金です。

ここ最近、ほんの少し金利が上がってきたとはいえ、まだまだ低金利の中、少しでもお金が増える方法はないかと考えている方も多いでしょうか。

そんな方に、「宝くじ付き定期預金」は、一つの選択肢になるかもしれません。

筆者が2020年12月から3年間、実際に「宝くじ付き定期預金」にトライしてみました。さて、結果はどうだったのか、体験談をお伝えします。


元本保証でありながら、夢もみられるユニークな定期預金

以前の記事でお伝えしましたが、筆者は、3年ほど前に静岡銀行インターネット支店の「宝くじ付き定期預金」(3年定期)に1口150万円で申し込みました(※静岡銀行では、2021年12月より新規預け入れが停止になっています)。

宝くじは普段めったに買いませんが、超低金利の中、元本保証がありながら「もしかしたら宝くじが当たるかも」という夢を見られる定期預金を、実際に試してみたいと思ったのです。

年間でドリームジャンボ、サマージャンボ、年末ジャンボが5枚ずつ(1年間で合計15枚)の宝くじが進呈されること、3年間。結果はどうだったのでしょうか?

実際の当選結果は…?

この3年間で、15枚×3年間=45枚の宝くじを受け取りました。ただし、「宝くじ」の現物ではなく、宝くじ番号が記載された「番号通知はがき」が送られてきます。当選結果日まで待ち、番号をじっくりチェックしてみることもあれば、日々の忙しさに流されてすっかり忘れていたことも…。

でも、大丈夫。もし当選した場合は当選金が自動的に振り込まれます。番号をチェックしなくてもいいし、当選金を受け取りにいかなくていい点は大変便利なところです。

そうして、結果は…。

3年間で当選したのは2回。1等や2等などの上位は残念ながら当たらず、いずれも「末等(300円)」でした。末等とはいえ、自動的に買ってくれた宝くじが当たったのは、なかなかうれしいもの。当選金は合計600円になりました。さらに、定期預金の利息もつき、70円を受け取りました。

150万円に対して、利息と当選金をあわせて670円ですから、ざっと0.04%ほど(利息の税金等を考慮せず)。大手銀行は、2020年ごろは定期預金が0.012%ほどでしたので、仮にその金利で150万円を3年間預けていれば、受け取る利息は500円ほど。筆者が預け入れた2020年が超低金利の時期だったこともあり、宝くじ付き定期預金にしていた方が(わずかながらですが)増えた、という結果になりました。

しかし、これはあくまでも、筆者の場合の「当選金」と「利息」についてのみ。自己負担なしで、「宝くじ」を45枚分受け取っていますので、これを自分で購入したと考えると、1万3500円分です。150万円に対して、3年間で1万4000円ほど(1年あたり4600円ほど)の利息を受け取るとするならば、0.3%ほどの金利が必要です。

そう考えると、普段宝くじを買っている人には、お得だと言えるのではないでしょうか(しかも、もっと上位に当選する可能性もあります。ただし、1回も当選しない可能性もありますが…)。特に超低金利の時期は、お得感が上がると思います。

ちなみに、満期になると自動継続になるタイプ(その後も引き続き宝くじが進呈される)もありますが、こちらの定期預金は新規募集を停止しているため解約となり、普通預金になりました(筆者は現在社会人大学生でして、授業料がたくさんかかるため、このお金はあっという間になくなりそうです…)。

最近募集中の「宝くじ付き定期預金」は?

ここまで読んでいただいて、「宝くじ付き定期預金」が気になってきた方もいるのではないでしょうか?

現在、「宝くじ付き定期預金」取り扱いのある銀行の例をご紹介します。

●スルガ銀行 Dバンク支店「ジャンボ宝くじ付き定期預金」
1口100万円以上、3年定期。
100万円を預け入れると、「年末ジャンボ宝くじ」を年間で5枚、3年間で合計15枚進呈されます。300万円を預け入れると、「ドリームジャンボ宝くじ」と「サマージャンボ宝くじ」を年間で各5枚、「年末ジャンボ宝くじ」を年間で10枚、3年間で合計60枚進呈されます。

●香川銀行 インターネットバンキング セルフうどん支店「宝くじトッピング定期預金」
1口200万円以上。3年定期。
200万円を預け入れると、「ドリームジャンボ宝くじ」と「年末ジャンボ宝くじ」を年間で各5枚、3年で合計30枚進呈されます。

●瀬戸信用金庫 インターネット支店「宝くじ付き定期預金『ゆめ紀行』」
1口100万円、300万円、600万円、900万円、1500万円の5種類。3年定期。
100万円を預け入れると、「年末ジャンボ宝くじ」を5枚、3年間で合計15枚進呈されます。300万円を預け入れると、「年末ジャンボ宝くじ」を10枚、「サマージャンボ宝くじ」を10枚、3年間で合計60枚進呈される。

●大阪シティ信用金庫 夢ふくらむ支店「宝くじつき定期預金『夢ジャンボ』」
1口100万円、200万円、300万円の3コース。1年定期。
100万円を預け入れると、「年末ジャンボ宝くじ」を5枚、200万円を預け入れると、「サマージャンボ宝くじ」と「年末ジャンボ宝くじ」を各5枚、300万円を預け入れると、「ドリームジャンボ宝くじ」と「サマージャンボ宝くじ」と「年末ジャンボ宝くじ」を各5枚進呈されます。

※情報を一部抜粋しています。諸条件がある場合や、募集停止の可能性もありますので、銀行のHP等で詳細をご確認ください。

「元本保証の金融商品がいい」「100~300万円ほどのまとまったお金があり、1~3年ほど使う予定がない」「宝くじを毎年数枚買っている、または宝くじに興味がある」という人に向いている商品でしょう。

一つの選択肢として、気になった方はチェックしてみてください。

「私、同年代より貯蓄が上手にできていないかも…」お金の悩みを無料でFPに相談しませんか?[by MoneyForward]

© 株式会社マネーフォワード