マカオでベトナム人同士の金銭トラブルによる傷害事件発生

警察が公開した傷害事件の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ司法警察局は5月14日、同月12日夜にマカオ半島北部に位置するモンハの丘のトレイルコースで発生した傷害事件につき、マカオで就労するベトナム人の男2人を逮捕したと発表。

 同局によれば、事件は金銭トラブルをきっかけにしたもので、債権者側と債務者側のいずれもベトナム人の計7人が返済をめぐる話し合いをしていたが合意に至らず、債務者側の3人が事前に用意していたとみられる刃物で債権者側を襲撃し、債権者側の3人が負傷。襲撃側はすぐに現場から立ち去り、負傷者3人は自力で病院へ向かったとのこと。

 同局の捜索で、現場から刃渡り約10センチ、17.5センチ、30センチの包丁3本のほか、血のついた傘が2本見つかり、あたりには多数の血痕が残っていたという。

 その後の捜査で被疑者の身元を特定し、13日午前と午後にマカオ半島の中区、新口岸地区で2人の逮捕に成功。目下、同局では逃走中の男1人の行方を追っているとした。

 なお、負傷した3人のうち1人は緊急手術を要する重傷で、現在も入院治療を受けており、残る2人についても全身に刃物によるものとみられる傷があったとのこと。

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