シーズン第1週のMNFはジェッツ対49ers、シーズン第2週はTNFのビルズ対ドルフィンズで幕開け

NFLロゴ【AP Photo/Kyusung Gong】

ニューヨークにおけるアーロン・ロジャース時代のテイク2がプライムタイムに幕を開ける。

『ABC』が現地14日(火)、ジェッツが9月9日(月)に行われるマンデーナイトフットボール(MNF)で49ersと対戦すると発表。

また、2024年に『Prime Video(プライム・ビデオ)』で配信される最初のサーズデーナイトフットボール(TNF)は、サウスビーチを舞台とするAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区対決になる。

『Amazon(アマゾン)』が火曜日に発表したところによると、ドルフィンズがシーズン第2週のTNFでビルズをハードロック・スタジアムで迎え撃つという。

さらに、2024年NFLシーズン第2週に、チーフスとベンガルズが再びライバル対決に臨む。『CBS』は火曜日、AFCの強豪チーム同士が9月15日(日)16時25分【日本時間16日(月)5時25分】から対決すると発表した。

ニューヨーク・ジェッツ vs. サンフランシスコ・49ers
会場:リーバイス・スタジアム(カリフォルニア州サンタクララ)
日程:アメリカ東部時間(以下同)9月9日(月)20時【日本時間10日(火)9時】(シーズン第1週)

クオーターバック(QB)のロジャースがプライムタイムに実施されたバッファロー・ビルズ戦でアキレス腱(けん)を断裂し、わずか4回のスナップにしか参加できずに2023年シーズンを終えたのは有名な話だ。

2024年シーズンの初戦に臨むべく、ジェッツはディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサを筆頭に49ersの面々が待ち構えるサンタクララへ向かう。言うまでもなく、49ersは2005年ドラフトでアレックス・スミスを優先してロジャースの指名を見送ったことで有名なチームだ。この事実は、これから開幕までの間に3万回ほど持ち出されるに違いない。

この一戦はロジャースだけがすべてではない。

49ersはスーパーボウルでカンザスシティ・チーフスに延長線の末に敗れ、またしてもプレーオフで敗退したという苦い経験を払拭しようとしている。今季もQBブロック・パーディーを司令塔に据える49ersは、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーやワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエル、WRブランドン・アイユーク、タイトエンド(TE)ジョージ・キトル、ドラフト1巡目で指名した新人WRリッキー・ピアソルなど、豊富な武器をそろえている。彼らはディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスやコーナーバック(CB)ソース・ガードナー、インサイドラインバッカー(ILB)C.J.モズリー、ラインバッカー(LB)ジャーメイン・ジョンソン二世、そして2022年シーズンのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでパーディーにヒットしてケガをさせた、新戦力のアウトサイドラインバッカー(OLB)ハサン・レディックなど、こちらもスター選手ぞろいのジェッツ守備陣と対決する。

49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンの下で4シーズンにわたって守備コーディネーター(DC)を務めていた経歴を持つジェッツのロバート・サラーHCは、古巣のベイエリアへ赴き、重要なシーズンのスタートを切る。

2024年シーズンにプレーオフで勝ち進むことを狙う2チームにとって、シーズン初戦のストーリーは盛りだくさんだ。この対戦がプライムタイムに放送されるのは完全に理にかなっていると言えよう。

バッファロー・ビルズ vs. マイアミ・ドルフィンズ
会場:ハードロック・スタジアム(フロリダ州マイアミガーデンズ)
日程:9月12日(木)20時15分【日本時間13日(金)9時15分】(シーズン第2週)

ビルズは2022年シーズンのワイルドカードラウンドを含め、過去4回の対決でドルフィンズに勝利してきた。また、近年はビルズが優勢となっており、過去12回の対戦のうち11回で勝利を収めている。

昨季、5勝1敗と好調なスタートを切っていたドルフィンズにとって、ビルズに大敗したシーズン第4週は最初の汚点となった。

QBジョシュ・アレンは複数のベテラン守備選手や2人のトップワイドレシーバー――ステフォン・ディッグスとゲイブ・デービス――が退団するなどして劇的な変化を遂げたビルズを率いる。この変化が再建の始まりだったのか、それとも単なるリフレッシュだったのかは、アレン率いるチームが地区ライバルと対決する中で、早々に明らかになるだろう。

ドルフィンズは昨季に好スタートを切ったものの、負傷者が相次いだことでディフェンスが崩壊し、オフェンスは最後まで調子を上げられなかった。

シーズン第18週にビルズに敗れたドルフィンズは、AFC東地区首位の座を奪われ、スーパーワイルドカード週末には氷点下のカンザスシティでチーフスに惨敗。QBトゥア・タゴヴァイロアやWRタイリーク・ヒル、WRジェイレン・ワドルを筆頭に、マイク・マクダニエルHC率いる強力なオフェンスは、シーズン第2週に地区ライバルを撃破して再び好スタートを切ることを目指している。

シンシナティ・ベンガルズ vs. カンザスシティ・チーフス
会場:GEHAフィールド・アット・アローヘッド・スタジアム(ミズーリ州カンザスシティ)
日程:9月15日(日)16時25分【日本時間16日(月)5時25分】(シーズン第2週)

チーフスとベンガルズは4シーズンで6度目の対決に挑む。最後に対戦したのは昨年の12月だ。

2023年シーズン、QBジョー・バロウはシーズン第11週に手首のケガに見舞われたことでQBパトリック・マホームズ率いるチーフスとの試合を欠場。バロウは7月のトレーニングキャンプに間に合うと見られており、マホームズとのシーズン序盤の対決に向けてペースを維持している。

マホームズとバロウの時代において、チーフスはベンガルズとの最初の3試合に敗れ、2022年シーズンのAFCチャンピオンシップゲームの前には“バローヘッド”という不名誉な呼び名が広まった。その試合に勝利してスーパーボウルに進出したチーフスは、ベンガルズに2連勝中だ。

シーズン序盤にこの試合を行うことで、2024年の対決に両QBが健康な状態で臨める可能性は高くなる。

シグナルコーラーに注目が集まっているものの、この対戦には他にも興味深い点がある。というのも、両チームはともにリーグ屈指のオフェンスを誇るのだ。TEトラビス・ケルシーやWRジャマール・チェイス、WRティー・ヒギンズ、WRマーキス・ブラウン、新人のWRゼイビア・ワーシー、ランニングバック(RB)アイゼア・パチェコといった選手が、伝統的なものになるかもしれない対決を際立たせている。

チーフスはシーズン初戦にボルティモア・レイブンズと対決し、その次にベンガルズに挑む。スーパーボウル2連覇中のチーフスにとって、シーズン最初の2試合は厳しいワンツーパンチとなるだろう。

2024年シーズンの全日程は5月15日(水)20時【日本時間16日(木)9時】に『NFL Network(NFLネットワーク)』と『NFL+』で発表される。

【RA】

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