「まじない」ルーツ探る えさし郷土文化館企画展

えさし郷土文化館で開かれている企画展「まじないと地域史」

 えさし郷土文化館の企画展「まじないと地域史」は、奥州市江刺岩谷堂の同館で開かれている。同市水沢の鎮守府八幡宮の蘇民祭「加勢祭」で使われる坂上田村麻呂が奉納したと伝わる宝剣や鏑(かぶら)矢をはじめ、平泉町の柳之御所遺跡から出土した呪符(複製)、西和賀町の「下前厄払い人形送り」で使われるヤクバライニンギョウなど約60点を展示している。6月30日まで。

 同館と平泉世界遺産ガイダンスセンターが共催。災いを避けたり、願いをかなえたりするための呪術や儀式は、現代社会においても広範に定着しているといい、さまざまな時代の「まじない」にまつわる展示品から、そのルーツを探る。

 期間中は無休。入館料は一般400円、高校生300円、小中学生200円。開館時間は午前9時~午後5時。

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