東京工科大学が新入生のコミュニケーションツール利⽤実態調査を発表、「Instagram」が「X」と並ぶ

東京工科大学は、2024年度の新入生を対象に実施した、コミュニケーションツールの利用状況などに関するアンケート調査の結果を、5月14日に発表した。同調査は4月1日~21日の期間に行われ、1712名から回答を得ている。

調査結果によれば、SNSの利用率は「LINE」が99.2%で、2014年の調査開始以来、10年間不動の1位を達成した。主要SNSでは唯一、「Instagaram」が9年連続増(1.3ポイント増の79.6%)となり、微減に転じた「X(旧Twitter)」(2.7ポイント減の80.9%)とほぼ並んでいる。また、「TikTok」(1.7ポイント増の46.0%)も6年連続の増加で、近年増加傾向にある「Discord」(1.6ポイント減の44.4%)をわずかに上回った。

男女別では、「Instagaram」が女性では2年連続で9割超(1.2ポイント増の92.0%)、男子も初の7割超(2.2ポイント増の71.5%)となっている。また、女子では「TikTok」がはじめて6割超(6.2ポイント増の62.8%)に達したほか、「Pinterest」も4割近く(8.8ポイント増の37.1%)に急伸した。なお、女子では「X」は10年ぶりに8割を下回っている(5.2ポイント減の79.2%)。

連絡手段としては、10年間トップを維持している「LINE」(97.9%)、「InstagramのDM」(48.0%)、「Discord」(23.2%)の上位は前年度から変わらない。「XのDM」(7.0ポイント減の13.8%)は、女子を中心に前年度から減少傾向が続いている。

現在利用している動画サービスは、「YouTube」(2.1ポイント減の97.3%)が過去3年間の99%台からは微減したものの、調査開始以来9年連続の1位となった。それに続く「Amazonプライム・ビデオ」(45.7%)、「AbemaTV」(30.3%)、「Netflix」(27.2%)は、いずれも横ばいとなっている。

男女別でみると、女子では3位(42.1%)の「TVer」は、男子でも5年連続での増加となった。

現在、おもに使用している携帯電話としては、iPhoneの使用率が約8割(2.6ポイント減の79.6%)の高水準を維持している。しかしながら、iPhone以外も2020年以来の20%台(2.8ポイント増の20.4%)となり、2014年の調査開始以降10年間拡大し続けてきた差がわずかに縮まった。

入学前に、SNSなどで連絡を取り合ったことがあるかを尋ねたところ、「連絡を取り合ったことがある」とする回答は25.8%(9.6ポイント減)と、2020年から4年連続で減少しており、2019年の調査開始以来もっとも低い水準となっている。

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