ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

山本由伸(C)ロイター/USA TODAY Sports

ドジャース山本由伸(25)に思わぬ横やりが入った。

14日のジャイアンツ戦。初回を投げ終えてベンチに下がる際、ハドソン主審に呼び止められ、通常の異物検査を受けると、グラブを入念にチェックされたのだ。

同主審の説明を受けたロバーツ監督は試合後、「グラブの白いナイキのロゴについてだった。許容範囲かどうか事前に教えてくれた」と、特に問題はなかったと明かした。

MLBの規定で、投手は白やグレーのグラブの使用を禁じられている。ボールと重なって相手打者が見えずらくなるのを防ぐためだ。大リーグ機構は2021年、それまで黙認してきた投手による粘着物質使用を禁止し、昨季開幕前にはグラブも含めたルール徹底を図るよう全30球団にあらためて通達した。

今回は不問に付され、由伸は二回以降も同じグラブを使用し続けたものの、マウンドでの疑わしい行為はご法度だ。

ただでさえ、由伸はマウンドで不正投球を疑われそうな行為が少なくない。依然として滑りやすいメジャー公式球への対応に苦戦しているのだろう。新球を受け取り、ボールをこねるだけならまだしも、時には数球投げた後にも、必要以上にボールをこねくり回すこともある。

主審の注意だけで済めばいいが、紛らわしい行為は相手チームの監督からイチャモンをつけられ、好投に水を差されかねない。

ただでさえ、ルーキーはメジャーのアンパイヤからの風当りが強いといわれる。マウンドでの振る舞いには注意した方がよさそうだ。(つづく)

◇ ◇ ◇

そんな山本はメジャーで1球も投げずして、ドジャースとメジャーの投手史上最高額の「12年約465億円」の大型契約を結んだことで大きな話題を呼んだ。昨年まで3年連続沢村賞を受賞するなど日本球界では突き抜けた存在だったが、「投手史上最高額には裏がある」とは、ア・リーグのさるスカウト。どうやら、今オフにもメジャー挑戦する佐々木朗希の獲得を見込んだ上での“セット料金”だったようでーー。

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