ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

山本由伸(C)ロイター/USA TODAY Sports

SHOHEIの「S」の文字が「$」になっていた。

日本時間14日、サンフランシスコで行われた対ジャイアンツ戦。大谷翔平(29=ドジャース)は敵地のオラクル・パークで激しいブーイングを浴びた。$マーク入りのプラカードを掲げ、カネに転んだのだろうと皮肉るファンも中にはいたほどだ。

10年1000億円超の大谷翔平(29)と、12年約465億円の山本由伸(25)は、ともにジャイアンツも獲得を目指していた選手。彼らを同地区のライバル球団ドジャースにもっていかれたファンは恨み骨髄だ。

それはともかく、2度のMVPと本塁打王を獲得した二刀流の大谷がプロスポーツ史上最高額を手にしたのは理解できるとして、いまだ野球ファンがクビを傾げているのが、山本がいきなりメジャーの投手史上最高額の契約を結んだことではないか。

昨年まで3年連続沢村賞を受賞。日本球界では突き抜けた存在だったとはいえ、メジャーでまだ1球も投げていない右腕が昨年、満票でサイ・ヤング賞を獲得したコール(33=ヤンキース、9年約352億円)より高く評価されたのだ。

この日の山本は5回と3分の2を投げて5安打4失点。ここまで9試合に先発して4勝1敗、防御率3.21という成績だが、

「由伸の投手史上最高額には裏がある」と、ア・リーグのさるスカウトがこう言った。

「由伸は佐々木朗希(22=ロッテ)とワンセットになっているというのです。つまり由伸を獲得した球団は、近い将来、朗希も手に入れることができるわけで、これは、とてつもなく大きい。朗希は現行、25歳ルールがあるために、大谷同様、マイナー契約しか結べません。投手としての潜在能力は大谷や由伸より上と言われる朗希を、年俸調停を得るまでの3年間は年俸数千万円でキープできるわけですからね」

由伸にはもれなく朗希も付いてくるというのであれば、メジャー投手史上最高額の評価になるのも納得だ。放送関係者がこう言った。

「由伸と朗希は、両取りを目論むドジャースが以前から粉をかけていたともっぱら。少なくともドジャースは、2人がワンセットということを把握していたのでしょう。ロサンゼルスでトレーニングをしながらメジャー球団と面談していた由伸がニューヨークへ。ヤンキースとメッツという金満2球団と面談してロスに戻るなり、ドジャースの由伸に対する条件が総額で100億円もアップしたといいますからね。ドジャースは由伸には朗希も付いてくるとわかっていただけに、ニューヨークの2球団に負けるわけにいかないと目の色を変え、それだけの金額を上積みしたのですよ」

つまり、山本の465億円は佐々木込みの値段ということになるのだ。

山本や佐々木のマネジメントを請け負う大手広告代理店とドジャースは密接な関係にあると言われるし、両者の間で暗躍する人物もいる。山本と佐々木はワンセットだからこそ、佐々木も早ければこのオフに山本の後を追うと見られている。

とはいえ、他の29球団はドジャースのタンパリングを疑っているそうだし、仮に疑惑が事実と認定されるようなことがあれば「ワンセット」もパー、佐々木のドジャース入りは吹き飛ぶ。「佐々木に関しては最後まであきらめない」とはア・リーグの別のスカウトだ。

◇ ◇ ◇

そんな山本の命取りになりかねないのがマウンド上の振る舞いだ。この日は初回を投げ終えてベンチに下がる際、ハドソン主審に呼び止められ、通常の異物検査を受けると、グラブを入念にチェックされた。 ただでさえ、ルーキーはメジャーのアンパイヤからの風当りが強いといわれるだけにーー。

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