アカデミックハラスメントで女子専門学生が自殺したとして仙台市の遺族が提訴

医療系の専門学校に通っていた仙台市出身の学生が、教員によるアカデミックハラスメントを苦に自殺したとして、遺族が教員などに対し約6800万円の損害賠償を求め仙台地裁に提訴しました。

訴えによりますと埼玉県の医療系専門学校に通っていた仙台市出身の下田華愛さんは、入学当初から教員2人に精神的に追い詰められるいわゆるアカデミックハラスメントを受けていました。

実習で失敗すると教員に「お前たちは馬鹿か」と怒鳴られたり「それでは臨床検査技師になれない」と言われたりして、校長などに救済を求めても十分な対応が無かったということです。

うつ病を発症した華愛さんは2022年に退学し、2023年11月に21歳で自殺しました。

華愛さんの母親はアカハラが自殺の原因になったとして学校法人や校長、教員に対し約6800万円の損害賠償を求めて15日に仙台地裁に提訴しました。

下田華愛さんの母親「私の自慢の娘でした。笑顔が可愛く優しい娘でした。娘がいた幸せな生活に戻りたい」

学校法人はkhbの取材に対し「訴状が届いていないので、お答えできない」とコメントしています。

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