つきじ鈴富、専用容器を開発して実現した本物の味「解凍寿司“シャリは人肌”」

by 編集部:湯野康隆

解凍寿司“シャリは人肌”

つきじ鈴富(B&Tマリンプロダクツカンパニー)は、専用の容器を開発することで本格的な握り寿司を家庭で食べられるようにした冷凍寿司「解凍寿司“シャリは人肌”」の販売を開始した。

豊洲のマグロ仲卸の鈴富を母体とする同社では、寿司店を8店舗運営しているが、チルド商品ではシャリが冷えて硬くなってしまい、新鮮なネタの味わいを引き立てることができないとして、冷凍寿司の開発に着手。約15年の試行錯誤を経て、ようやく納得がいくクオリティを実現できる容器が開発できたという。

同社が開発した容器は、二段重ねになっており、上段に職人が握った寿司を並べ、下段に解凍時に水を注ぐスペースを用意。電子レンジのマイクロ波を下段の水に集中させることで、ネタやシャリが温まり過ぎないようにすることで、適度に冷たいネタと人肌のシャリを実現している。

二段重ねの容器で特許を取得

同社によれば、従来の冷凍寿司では、室温で解凍する自然解凍や、水を流しながら解凍する流水解凍、お湯で解凍する温湯解凍といった手法が用いられているが、解凍に時間がかかるのが難点だった。今回、同社が開発した手法では、500Wの電子レンジで2分30秒加熱し、常温で10~15分置けば食べられるようになる。

解凍前
解凍後

職人によって握られた寿司は、寿司の温度を0℃に均一化する予備冷却の工程を経た後、マイナス40℃まで急速冷凍。解凍時のドリップを最小限にとどめ、ネタの本来の味わいをキープしている。

ネタのラインアップは、「国産 天然本マグロ 赤身」「国産 天然本マグロ 中トロ」「国産 ボタン海老」「国産 ホタテ」「国産 天然真鯛」「北海道近海 ウニ」となっており、価格は6貫1パックで5500円~。オンラインショップで注文を受け付けており、6月1日から発送が開始される。

6貫1パック5500円で販売される

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