酒田で不審火相次ぐ…放火の疑いも 複数の現場で「油の成分」検出

先月から酒田市内で相次いでいる不審火について、複数の現場から「油とみられる成分」が検出されていたことが分かった。県警は、放火も視野に入れ、慎重に捜査を進めている。

酒田市の中心部では先月以降、不審火が6件相次いで発生している。最初は先月28日午前11時、酒田市日吉町の飲食店の車庫から火が出た。今月5日の深夜には酒田市寿町の会社事務所から火が出て、約200平方メートルの事務所が全焼した。この日は会社は休日で、出火当時、事務所には誰もいなかった。今月10日の深夜には、酒田市北新町の住宅から火の手が上がり、木造モルタル一部2階建ての住宅の外壁と物置が焼けた。この家に住む女性は施設に入所していて、出火当時は空き家だったという。その後、捜査関係者への取材で、6件の不審火のうち複数の現場で「油とみられる成分」が検出されていたことが分かった。詳しい成分などは分かっていない。6件の不審火のうち、建物などが焼けた4件は、酒田市中心部の日和山公園を中心に半径500メートルの圏内に集中している。火の気がない現場も多いことから警察は「放火」の疑いもあるとみて慎重に捜査を進めている。

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