中国人男性が香港IDカードを取り消される、その理由は…―香港メディア

香港メディアの香港01は14日、中国本土の男性が香港IDカードを取り消されたと報じた。

香港メディアの香港01は14日、中国本土の男性が香港IDカード(身分証明書)を取り消されたと報じた。

このほど中国のSNS・小紅書(RED)に「泣いた。家族全員の香港の身分証明書が取り消された…」と題する文章が投稿された。それによると、投稿主の知人男性は数年前に香港IDカードの発給を申請し認められたが、先日、カードを更新しようとしたところ香港政府に拒否されたという。

理由を聞いたところ、男性が年に2~3回しか香港に行っていなかったことが原因と判明した。男性はたまに(香港に)行ってホテルに数日泊まる程度で仕事でもほとんど行かず、香港政府側で(十分な)入境記録が確認できなかったとのこと。香港外の滞在期間が年間180日を超えないという「通常居留」の要件を満たすことができなかったため、取り消されたようだ。

投稿主は「多くの人がブームに乗って申請するだけして取得した後のことを考えていない。結果的に、猛烈に後悔することになる」とあきれ、IDカードを所持するための心得として「香港で定住する」「香港の会社に雇われる」「扶養家族が香港にいる」「香港と本土の両方で行き来しながら生活する」などを挙げた。また、IDカード更新が容易であるかのように、各種の“裏技”を提示してくる仲介業者にも要注意だと呼び掛けた。

これに対し、中国のネットユーザーからはあまりにも手抜かりの多い男性への批判の声が寄せられたといい、「まったく香港の身分証を取りたがるやつが多すぎるんだよ」「ルールを守らなかったのは自分。誰のせいにもできない」「香港で部屋を借りるのも面倒くさがった人間なんだから、何も言えないだろう」などのコメントが並んだと記事は伝えている。(翻訳・編集/北田)

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