山に登ってみた 標高928メートルの「東根山」へ 春の花々とどこまでも続く緑の山並み<岩手県>

春になって登山シーズンも本番です。
岩手・紫波町と雫石町にまたがる「東根山」に登山が趣味という中條奈菜花アナウンサーが登ってみました。

紫波町の西に見えるどっしりとした山。標高928メートルの東根山です。
その形から地元では「こたつ山」とも呼ばれ、花と眺望に恵まれた人気の山です。

ふもとの水分神社には東根山から染み出た湧き水があり、遠くから汲みに来る人も多いといいます。

中條奈菜花アナウンサー
「新鮮な湧き水いただきます。おいしい!目が覚める冷たさ。この水で山頂でコーヒー飲みましょう」

紫波町のあづまね温泉近くの登山口から蛇石コースを登ります。

軽快に歩く中條アナウンサー。登山だけでなくテニスも小学校から続け、いまはマラソンもしているスポーツマンです。

中條奈菜花アナウンサー
「体を動かすのが好きっていうのはあるんですけど、それ以上に食べることが好きで、体を動かしたあとに食べるご飯がめちゃくちゃおいしい!それのために登山とかマラソンをしているっていうところはちょっとある。空気も気持ちいいので自然を体感しながら歩くのは最高だなと思う」

登り始めて1時間ほどで休憩によさそうな「一の平」に着きました。

中條奈菜花アナウンサー
「クマよけって書いてありますよこれ。こんな形の珍しい。ここ叩けってことですよね。これでクマよけ大丈夫でしょう!まだまだ行ってきます」

ーえ?休憩は??? 体力ありますね!

登山道沿いには春の山野草が咲いていて、花を楽しみながら登っていきます。

中條奈菜花アナウンサー
「このあたり足元がお花畑のようですね。小さなかわいらしい花がいっぱい咲いています。お腹空いてきました」

さらに30分ほど進んで、「二の平」で休憩です。

新緑がまぶしい季節、これから山登りを始めるために道具をそろえる人もいるのではないでしょうか。
そこで、登山の基本となるザックの選び方を専門店で教えてもらいます。

石井スポーツ盛岡店 五十嵐晃貴さん
「日帰り登山では20リットルから30リットルのザックがおすすめです。レインウェアや水、食料などこれから登る山に必要な道具を考えて、それより少し大きめのザックを選びましょう。肩のベルトや背中のパッドが体に合ったものを使うと疲れづらくなります。ザックによってサイズが違うので、お店で合わせてもらって自分にぴったりのものを選びましょう」

ここから先は、山頂まで急な登りが続きます。それでも足取り軽く笑顔の中條アナウンサー。
この体力は毎年参加している「盛岡さんさ踊り」で鍛えられたそうです。

中條奈菜花アナウンサー
「去年から伝統さんさ踊りを始めて、盛岡さんさ踊りとの違いがとても楽しくて毎週練習してはまっています。太鼓を打っています。さんさもマラソンも登山もやりたいことが多すぎて、家に帰ったら、まだこたつがあるんですけど、こたつで寝落ちしちゃうっていうのが最近のパターンで。どうにか脱したいなと思うんですけど、こたつに入ると寝ちゃうんですよね」

ーここも「こたつ山」、眠くならないように!

登り始めて2時間半。山頂の手前にある「見晴展望地」に到着です。

中條奈菜花アナウンサー
「きれいですね、すごい遠くまで見える。気持ちいい。岩手山もくっきり見えてます。残雪が残っていてきれいですね。田んぼが広がってて水が張ってるとこあるので今の季節ならではですね。ぐるっと見渡せる。最高!」

さらに10分ほど進むと標高928メートルの山頂に到着です。林に囲まれあまり展望はありません。見晴展望地まで戻って休憩です。

山頂でのお楽しみは、東根山のふもとで生産されているたまごを使ったシフォンケーキです。たまごの味を活かしたしっとりとした食感です。登山口の近くの「たまご家」で購入できます。水分神社の水でいれたコーヒーと一緒に。

東根山に登ってみたら、そこには春の花々とどこまでも続く緑の山並みがありました。

帰りは「猫の背コース」を下ります。
急こう配の斜面や不安定な橋を渡る中級者向けのコースで2時間半ほどかかりました。

下山後は登山口のそばにあるラ・フランス温泉館へ。
東根山に登った証として山頂での写真を見せると200円割引になるうれしいサービスがあります。

広々とした浴室は洋風と和風があり、露天風呂も楽しめます。ゆっくりと山の疲れを癒しました。

東根山は6月3日が山開きで本格的な登山シーズンを迎えます。

© 岩手めんこいテレビ