中国外交部「米の対中追加関税は誤りに誤りを重ねること」

中国外交部「米の対中追加関税は誤りに誤りを重ねること」

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月15日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は15日の記者会見で、米国が新たな対中関税を課すと発表したことについて問われ、次のように述べた。

 中国の担当部門が関連の問題について既に声明文を発表しており、閲覧もできる。米国が引き続き経済・貿易問題を政治化し、対中関税をさらに引き上げることは、誤りに誤りを重ねることであり、輸入品のコストを著しく押し上げ、米国の企業と消費者により多くの損失を負わせ、米国の消費者により大きな代価を払わせるだけである。

 格付け会社ムーディーズの推計によると、米国の消費者は対中追加関税の92%のコストを負担し、米国の家庭の支出は毎年1300ドル(1ドル=約156円)増えており、米国の保護主義的措置が世界の産業チェーン・サプライチェーン(供給網)の安全と安定により大きな破壊をもたらす。欧州の複数の政府要人は、追加関税は世界貿易を破壊する下策だと表明している。

 われわれは米国に世界貿易機関(WTO)のルールを確実に順守し、対中追加関税措置を直ちに撤廃するよう求める。中国はあらゆる必要な措置を講じ、自国の権益を守っていく。

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